ガタガタと電車は 音を立てているはずさ ポタポタと夕暮れがこぼれ落ちていく 僕はそれを捉えながら ヘッドフォンに潜り込む 現実の輪郭が 少しぼやけてく 粉々になってく カバンの中の秘め事 指輪をはずした後の 習性に似た動き 僕はそれを捉えながら 音の波に潜り込む 気詰まりな現実が 少し紛れてた 3番線の下り電車に 引っかかっている昨日 夢ならいいって何度も吐き出した 扉が閉まるその前に 忘れ物がないか確かめて 外の世界をぷつりと切って どこへいこう? そろそろ僕の後ろを 月が追いかけるはずさ ゆらゆらと影法師が形をなくしてく どれだけ君を待ったって 夜をまたいでくだけさ いつか飲み込むその時を 頭から逃がしている 3分間のラストシーンを リピート再生して歩いてる いつの間にか昨日が遠くなる 届きそうで もう届かない 君とのキャッチボールの中で どれだけの想いを投げられたんだろう? 3番線の下り電車に 引っかかっている昨日 夢ならいいって何度も吐き出した 扉が閉まるその前に 忘れ物がないか確かめる 君のクセが僕に染み付いている 散々な言葉の雨に 濡れていくだけの僕ら 映画のような別れ 巻き戻せない きっと そっと 溶けてしまって 何もなかったみたいに 背中合わせの電車に乗り込んで さよなら 発売日:2010-04-14 歌手:School Food Punishment 作詞:内村友美 作曲:school food punishment
茜色がさす 人気のない校舎に 君とよく残った いつも座る席は 夕焼けが眩しかったね 風に翻る カーテンの向こう側 机に腰掛けて 笑う君の顔が 何故か今思い出せなくて 時が経つほどに 君のかけら 形をなくしてく 永遠だと錯覚してた 穏やかな時間を いつまでだって続いてゆくと 疑うことも知らずに 過ごしていた 薄く消えかけた スタートラインにつき 久々に走った 誰もいなくなった 校庭は とても広かった 足元の影を追いかけても 君に追いつけない 今どんなに手を伸ばしても そこには届かない 頬を凪いでく風の向こうに その背中を捜している 目の前に広がってるのは あの日と同じ色 それじゃまたねと 手を振る君の影を 見送ることしかできなかった 遠い記憶 二度と君に会えないなんて 思いもしなかった 永遠だと錯覚してた 穏やかな時間を いつまでだって続いて欲しい ただひたすら祈ってた あぁ 色褪せてゆく大切は 想い出だけでつながって 今も紡がれるのは 君に届かない言葉 発売日:2007-03-21 歌手:茶太 作詞:茶太 作曲:下村陽子