何も言葉を話さない君が 帰りの遅くなった僕を 変わらず嬉しそうに出迎えて くれればくれるほど 私はあなたのためを思うのだから 感謝されてあたりまえと 思ったり言ったりしたことのある 自分を恥ずかしく思う 人間の形をして 生まれたからといって 人間らしく生きているなんて 限らないと今は思う 青い洗濯籠に入って僕の家に来た君に 一つでもたくさん幸せだと 感じさせられる僕になれるだろうか 君は毎日目を覚ますたびに 見るもの聞くもの触れるもの 何もかも全部新しくて それが本当に楽しそうで 僕らといえば何かを感じる為の 努力さえもしない上に 言葉の使い方まで間違って 退屈だなんて言っている 人間の形をして 生まれたからといって 人間らしく生きているなんて 限らないね 本当にね 青い洗濯籠に入って僕の家に来た君に 一つでもたくさん幸せだと 感じさせられる僕になれるだろうか でも一人でただ悩んでいても 何も始まらないから おなかが空いて机の脚をかじる 君に何か食べるものを用意しよう 青い洗濯籠に入って僕の家に来た君に 一つでもたくさん幸せだと 感じさせられる僕にならなくちゃ 発売日:2001-11-21 歌手:槇原敬之 作詞:槇原敬之 作曲:槇原敬之
未だ解放されてない戦後の家庭 おまえの家で今起こっている出来事 偽善の快楽と安らぎが少しだけ欲しいなら 俺の家に来い 俺はいつでも“305” 生ぬるい日常のしぶとい根源 おまえは決して逃げない 小さな愛とウイスキィが少しだけ欲しいなら 俺の家に来い 腐った階段が“305” おまえの家は六十年前から おまえはそこで生まれたからといって おまえはそこに居続けなければならないのか? 霊の呪縛から逃れたいと思わないのか? 偽善の快楽と安らぎが少しだけ欲しいなら 俺の家に来い 石炭まみれの“305” 発売日:1998-08-26 歌手:INU 作詞:北田昌宏 作曲:町田町蔵