あなたにナニカ届けたくて 声だけ持って走りました ずっとずっと遠くまで そしたらナニカ忘れました あなたをずっと想いました 星がきれいに見えたんだ そしたら僕は思い出した 60億回目の息をした 「生きてること」確かめたくて 呼吸を少し 止めてみた 酸素は僕を望んでいた なんとなくすごく嬉しかった 遠くから声聞こえました 「頑張れ」と言っていたんだ じゃあ誰より強くあればいい? 「誰よりも強くなればいい」と笑った時代が今 幾つもの命を奪った 閉じた瞼だけが僕の弱さを知ってたんだ 輝いたあの星も枯れ切った僕も宇宙の道草 それだけでまた明日も笑えるような気がしたんだ 降ってきたこの痛みは笑ってた僕がよこした辻褄 それだけでまた明日の僕を好きでいられる気がしたんだ 裸ラランランラランラ爛々ってな具合で生きてみたいものです すっからかんのころんのすってんころりんちょんのポン って名前で生まれてきたかったです (パパ) (でも) 諦めて僕笑いました 夢だけ置いて走りました いやでもナニカ目指さなくちゃで 苦しい時こそ笑えだとかなんだ? 笑った友が今日も 「ちょっくら死んでくるわ」と言った そしていつものよう 僕は左手を振った「またね」 消えてった今日の友は今日生まれてきた友の辻褄 それだけでまた明日も笑えるような気がしちゃった 持ってきたこの声はこんなこと言いたくなかったかな 置いてきたあの夢はどこかで喜んでいるのかな ごめんな この地球(ほし)は何億の夜を越え まだ明日を見ようとする そしたらね 僕にもね 20年目の夜を越せる気がする 嫌いになるにはもう少しで 好きになるには程遠くて うまいことできた世界だ それでもね 上手にね 生きて見せる僕が好きだったりした それだけでまたいつまでも笑えるような気がしたんだ 降ってきた快楽は泣いていた僕がよこした辻褄 明日光ってた星はたしかに 僕を見ていたんだ 発売日:2006-02-15 歌手:RADWIMPS 作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
この眼が二つだけでよかったなぁ 世界の悲しみがすべて見えてしまったら 僕は到底生きていけはしないから うまいことできた世界だ いやになるほど それなのに人はなに血迷ったか わざわざ広いこの世界の至る所に ご丁寧に眼付けて あーだこーだと 僕は僕の悲しみで 精一杯なの 見ちゃいけないなら 僕がいけないなら 針と糸すぐほら持ってきてよ 塞いでしまうから 縫ってしまうから 最後にまとめて全部見してよ 1が1であるために今日も僕はね 100から 99も奪って生きてるんだと んなの教えてと頼んだ覚えはないのに いいから ほら もう黙ってて イワンのバカ 世界から見れば今のあなたは どれだけ かくかくしかじかと言われましても 下には下がいるって 喜びゃいいの? 僕は僕の悲しみも 憂いちゃいかんとさ 泣いちゃいけないなら 僕がいけないなら 涙腺など とうに切っといてよ 生まれた時にさ へその緒の前にさ ついでに口 横に裂いといてよ したら辛い時や 悲しい時も 何事もないように笑えるよ そうでもしないと とてもじゃないけど 僕は僕をやってられないんだよ 今日もあちらこちらで 命は消える はずなのにどこを歩けど 落ちてなどいないなぁ 綺麗好きにも程があるよほんとさ なんて素晴らしい世界だ ってなんでなんだか そりゃ 色々忙しいとは思うけど 主よ雲の上で何をボケっと突っ立てるのさ 子のオイタ叱るのが務めなんでしょ 勇気を持って 拳を出して 好きなようにやっちゃって 見なきゃいけないなら 僕がいけないなら 目蓋の裏にでも貼っといてよ 生まれた時にさ へその緒の前にさ そうまでして逆らいたいなら 僕が嬉しい時も 気持ちいい時も 瞬くたび突き落としてよ だってじゃないとさ 忘れてしまうから 僕の眼は二つしかないから この耳が二つだけでよかったなぁ 世界の叫び声がすべて 聞こえてしまったら 僕は到底息ができないから 僕は僕を 幸せにする機能で いっぱい いっぱい いっぱい いっぱい いっぱい いっぱい いっぱい いっぱい 見ちゃいけないなら 聴いちゃいけないなら 僕らの下にも次の命が 宿った時には へその緒の前にさ そのすべての世界の入り口を 閉じてあげるから 塞いだげるから 僕が君を守ってあげるから 逃がしたげるから その瞳から 涙が零れることはないから 発売日:2011-02-09 歌手:RADWIMPS 作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎