あの夜(よ)さえ なかったら 私(わたし)の人生 変わったと 飲むたび飲むたび 振り返る 愛しては いけない人と 知りつつ燃えた 償いに いいのいいでしょ 一人(ひとり)身を引きたいの ああ 理(わり)なき 恋は哀しい 愛してる 人だから 別れて生きては 行(ゆ)けないと 来る日も来る日も 悩んだわ 迷惑を かけないように 日陰に咲いた 花なりに 可愛い女で 尽くすつもりでいたの ああ 理なき 恋は哀しい 理屈では 割り切れぬ 男と女の 罪な愛 どうしてどうして こうなった 捜(さが)しても 見えない出口 迷路の果ては 行き止まり 運命(さだめ)怨んで 誰も憎みたくない ああ 理なき 恋は哀しい 発売日:2014-01-22 歌手:あべ尚乙美 作詞:わたなべけい 作曲:瀧(たきのぼる)升
雨が涙を 誘うよに 女の胸を 濡らして行った 忘れなくては いけない人と 思うそばから また恋しくて… あなたと歩いた あの日と同じ 日暮れ駅裏 小雨町 傘に隠れて 溜め息を つくたび一つ 幸せ逃げる いつも男は 気まぐれすずめ 知っていながら また夢を見て… あなたに注(つ)がれた お酒のように 夜が切ない 小雨町 雨が思い出 運ぶから 独りがつらい 未練が重い あてにならない 約束なのに 夜が来るたび また待ちわびて… あなたに抱かれた 小部屋の窓に 灯りにじんだ 小雨町 発売日:2003-07-16 歌手:服部浩子 作詞:かず翼 作曲:四方章人
逢いに行きたい 逢うのがつらい 誰も許さぬ この恋故に 二度と触れ合う こともない あなたが愛した この指も 雨に震えて 泣いている 人の噂は こわくはないが やつれたあなたの 涙がこわい 逢えば逢うほど 苦しめる 何も言わずに 別れたが 心も命も あなただけ 二度と逢っては いけない人と 思えば尚更 未練がつのる せめてあなたの 窓灯り 一目だけでも 逢いたいと 傘にかくれて しのび泣く 発売日:2000-09-21 歌手:八代亜紀 作詞:悠木圭子 作曲:鈴木淳
三味と踊りは 習いもするが 習わなくても 女は泣ける つらい運命の 花街育ち 義理がからんだ 花ばかり 母と呼べずに わが子と抱けず 嘘とまことで とく紅かなし 金が物言う 浮世と知れど 金じゃとらない 左褄 忘れなければ いけない人と 知ったあの夜は 袂がぬれる 強く生きるの 女の街で 秘めてかざした 舞扇 発売日:2006-12-06 歌手:笹みどり 作詞:良池まもる 作曲:叶弦大
駅へあなたを 送りに来たが 頬にみれんの 露しずく そつと斜めに 傾ける なみだ隠しの おんな傘 雨はきらいな はずなのに 今日は嬉しい 宵しぐれ 好きになっては いけない人と 決めていたのは 始めだけ 逢う瀬重ねる その内に 愛に濡らした おんな傘 私ひとりが 泣けば済む そうよあなたに 罪はない 汽車の明かりが にじんで揺れて 遠くあなたを 連れて行く 差して行きたい どこまでも なみだ隠しの おんな傘 つらい心を 知りながら いつか上った 宵しぐれ 発売日:2007-02-07 歌手:泉ちどり 作詞:木下龍太郎 作曲:野崎眞一
海を見おろす 坂道で 迷い傘さす 指の寒さよ 逢っちゃいけない いけない人と 胸の小箱に 鍵かけて あゝ あなた恋しい 女のうず潮 お伽ばなしは おしまいね これでいいのね 生きてゆけます 星の数ほど 男はいても 熱い思いは ただ一つ あゝ みれん水割 女のうず潮 別れ電話を かけきれず 鴎みている 雨の桟橋 どこで咲いても 散っても花ね 涙ごころを みちづれに あゝ どこへ流れる 女のうず潮 発売日:1994-11-23 歌手:角川博 作詞:吉岡治 作曲:聖川湧
心にずっと消えない道が今も胸にとどまったまま 時折浮かぶ思い出の影探してさまよっている ドラマにも映画にもならないそんな人生だったけれど たった一人愛した人がいるよ かけがえのないあなたでした あなたの顔 あなたの声 あの日くれた優しい笑顔 あふれるほど覚えている 昔のまま微笑んだずるい人 切なすぎて 好きになってはいけない人とわかっていた 胸の奥で それでも嘘はつけなかったの 私の方がずるいかな 不器用なパントマイムのように示し合う互いの気持ちは 誰も想像さえできない場所へ 幸せと悲しみと共に流れ落ちた あなたの顔 あなたの声 あの日くれた優しい言葉 全部きっと永遠だと思っていたの あの時まで 私の髪 私の指 至るところにあなたがいる 時よ早く過ぎてほしい 今以上にあの人を思い出に変えたいから 私にだけ微笑んだずるい人 発売日:2014-06-25 歌手:川嶋あい 作詞:川嶋あい 作曲:川嶋あい
ひとり寝は… そっと茂兵衛に逢いたくて 夢で逢う気で 灯り消す… 好きになっては いけない人と 恋の道行き しのび旅 たったひと夜の ふれ合いなのに 掟破りの 罪ですか あぁー 雪が あぁー 雪が… 闇に小走り おさん 茂兵衛の…影二つ 「茂兵衛に不義密通の汚名をかけてしまい 許しておくれ… でも このおさんのことを好きだと言ってくれた お前の今の一言で 決心がつきました 生きて 生きて一緒に逃げましょう… おさんは どこまでも どこまでも茂兵衛について行きます…」 せめてひととき あなたの胸で どうか泣かせて 下さいね 女ごころを 知ってるように 瀬音哀しい 高瀬川 あぁー 雪が あぁー 雪が… そっと寄り添う おさん 茂兵衛の…恋模様 「初暦の出る霜月は こぼれる涙も凍てついてしまいそうでございます… この身は 琵琶湖の露と消えようと おさんは身も心も茂兵衛のもの 今のおまえは奉公人やない このおさんの夫や… この世が駄目なら あの世で あの世で結ばれとうございます…」 息をひそめて 目と目で話す 覚悟してます 不義の道 風が雨戸を ゆさぶる夜は 心細くて 身を寄せる あぁー 雪が あぁー 雪が… 夢にはぐれた おさん 茂兵衛の…隠れ宿 発売日:2000-09-21 歌手:島津亜矢 作詞:宮沢守夫 作曲:村沢良介
夢のしずくか 浪花の雨は 女ごころを やさしく濡らす せつなくて せつなくて 好きになっては いけない人と そっと眼を閉じ 願かけて 引いたおみくじ 何とでる 梅の香りが かすかに消えて 雨の日暮れは あなたが匂う 好きならば 好きならば 愛の悲しさ 無いはずなのに 明日をつないだ 赤い糸 切れはせぬかと 気にかかる 恋の傘から はみでた肩を 雨が叩いて ふたりを燃やす 辛くても 辛くても 胸の想いが 一つであれば 生きる苦労を 分け合って いつか聞きたい 春の鐘 発売日:1995-10-21 歌手:多岐川舞子 作詞:石坂まさを 作曲:市川昭介
三味と踊りは 習いもするが 習わなくても 女は泣ける つらい運命(さだめ)の 花街育ち 義理がからんだ 花ばかり 母と呼べずに わが子と抱けず 嘘とまことで とく紅かなし 金が物言う 浮世と知れど 金じゃとらない 左褄(ひだりづま) 忘れなければ いけない人と 知ったあの夜は 袂がぬれる 強く生きるの 女の街で 秘めてかざした 舞扇 発売日:2013-01-16 歌手:野路由紀子 作詞:良池まもる 作曲:叶弦大