ねえ ね きこえてる また わからない言葉 話してる 浮かんでは 消えてく どうしてこんなに 夜が長いのかな 優しい 朝に 溶かした ミルクの海で ふたり 境目をなくした 果ては見えない 霧の中 役割りを探している 代わりのいない 何もかもを 失くしても 選んでほしい ねえ ねえ きこえてる まだ ここにいるための意味 探してる ねえ ねえ 覚えてる 重いドア 古びて錆び付いた鍵穴 ぶかぶかのこころじゃ 思い通りに動かなくて 泣いたのかな 小さな頃に覚えたふしぎな呪文は ただの言葉に変わってた 何もできない 部屋の中 安らぎを探している 間違いのないことだけを 手に取るには いつ気付けばいい ねえ ねえ きこえてる まだ ここにいるだけの理由 探してる 正当な評価をだれがつけるの これが愛だと君は言えるの 何になれたらここにいてもいいの 行くあてのない情熱は さまよって 冷たくなった また優しさに出会えたら この声は届くのかな 果ては見えない 霧の中 役割りを探している 代わりはいない 何もかも失くしても 選んでほしい ねえ ねえ きこえてる まだここにいるための意味探してる 発売日:2016-12-14 歌手:植田真梨恵 作詞:植田真梨恵 作曲:植田真梨恵
夢をみた 記憶のかけらが組曲のようにシンフォニーを奏でた そう これはそんな夢の話 たどたどしくなぞった か細い線の日々のスケッチが ある日突然 カラフルに色付くような 走馬灯のような 下駄の音? 祭囃子? 風鈴…… そっか! 高一の夏 慣れない浴衣と下駄で縁日の境内 ふわふわしてるのは きっと それだけのせいじゃない 振り返らない君に足並み合わせあがった息 「ねえ」 口をついたその時 あがった花火 左側の君の頬を照らし 消えた足の痛み 砲撃のような 太鼓のような 花火の音 ビート刻み この時がずっと続けばいい 初めてそう思った ねえ 君はどんなふうに覚えてる? ねえ 覚えているよ ねえ 覚えているよ ねえ ねえ 生まれた時のこと もちろん覚えてない ハイハイからよちよち歩き出し 最初の記憶? うん 五歳 はやる気持ち みない信号機 駆けた大通り みえた葬式 それからバスに乗ってデパートのおもちゃ売り場 はいパラダイスです 時間を忘れ レストラン誕生日ケーキ 5本の火を吹き消し こうして来年再来年 ろうそくがどんどん増えていったら? 今日のことも忘れちゃう? 突然怖くなった ねえ 覚えてる? ねえ 覚えてる? そして今夜 「ただいま」と言う気力ゼロ へとへと って誰もいないけど お湯沸かし ソファーに倒れ テレビじゃなくてつけたラジオ 河原の誰かのサックスの音 混じり合うトーンとノート やかんの音も溶け合って 掃除機だって溶け合って グラス 冷凍庫の氷 ウィスキー ソーダ ハイボールをつくった 小さな街の 小さな家の 小さな部屋の 小さな窓からみえる 色んな家の窓明かり カラフルにみえた いつもより この時がずっと続けばいい そう思いながら眠りに落ちた 鼓動 歩く 歩く 走る 歩く 風鈴 信号機 玄関 祭囃子 クラクション コンロ 花火 窓の明かり 吹き消し そう こんなふうに そう そう こんなふうに 花火のようにカラフルに ケーキのようにカラフルに ラジオのようにカラフルに 浴衣のようにカラフルに 信号機のようにカラフルに 窓明りのようにカラフルに ねえ 覚えているよ ねえ 覚えてる? そう こんなふうに そうこんなふうに 今夜 こんなふうに ほら こんなふうに ねえ ねえ 覚えてる? こんなふうに そう こんなふうに そう こんなふうに そう こんなふうに そう こんなふうに 生まれ 泣いて 笑って 食べて 記憶が積み重なる ハイハイ 歩く 景色 音 匂い 記憶が積み重なる 自分 他人 恋 学校 仕事 疑問 抵抗 勢い 葛藤 変化 進化 退化 繰り返し 記憶が積み重なる ろうそく増えて 増えて 増えて 増えて 増えて やがて記憶は消えていく たぶん どうやら きっと 絶対 いつか なぜか みんな 記憶は消えていく 忘れ 忘れ どんどん忘れ 忘れ 忘れられ 忘れ 忘れ 忘れ どんどん忘れ やがて記憶は消えていく 夢をみた 記憶のかけらが組曲のようにシンフォニーを奏でた そう これはそんな夢の話 たどたどしくなぞった か細い線の日々のスケッチが ある日突然 カラフルに色付くような そして花火のように ろうそくのように 窓明かりのように 一瞬で消えていくような 走馬灯のような 発売日:2020-07-22 歌手:イヤホンズ 作詞:三浦康嗣(□□□) 作曲:三浦康嗣(□□□)