目を閉じると浮かんで目を開けると消えてしまうものってなんだ まぶたの裏に残った記憶が鮮明に映り出してくるんだ 駅前のバスロータリーでずっと停止していた僕ら ようやく進みだしたんだ それぞれの行く先を選んで 最後に君はなんて言っていたの 僕は怖くて耳を塞いでたんだ 雑踏の中消えていく背中を映画のワンシーンのように眺めてた 見えないはずのため息がはっきりと白く見えるようになった 心の内側まで見透かされてしまう そんな季節が来たんだ いつもつながっていた右手は冷たくなってポケットの中 君の左手が揺れる 枯れた空を背景に映して 最後に君はなんで泣いていたの 僕はずっと下を向いていたんだ 足元に落ちたシミが広がって行くのをぼんやり見てた 君の唇が何度か離れたりくっついたりする まぶたの裏のフィルムが回りすぎて焼き付いてきそうだ 最後に君はなんて言っていたの 僕は怖くて耳を塞いでたんだ 雑踏の中消えていく背中はまるで映画のワンシーンのように あのとき君は泣いてたはずなのに 笑った顔が映り込んでくる 僕の中消えない記憶が目を閉じると浮かんでくるんだ 発売日:2010-01-27 歌手:東京60WATTS 作詞:大川毅 作曲:杉浦琢雄