人に踏まれて ゆうべの雪が かたいかたい氷になった 手を赤くして 溶かしてみたのは あの子のあの子の為ならなんでも あの子 私の名前呼びながら 瞳を閉じて追いかけた 峠を越えた夢の向うは 眩しい眩しい菜の花の海です 今夜 あの子がひとりでは 北風の歌にさらわれそうなんです 私のぬくもり あの子に注いで 冬を溶かしてるんです 冬を溶かしてるんです 廊下の長椅子 震えました 窓の外は今日も雪 ベッドの上のあの子の横顔 そっとそっと覗いてみました 今夜 あの子がひとりでは 北風の歌にさらわれそうなんです 私のぬくもり あの子に注いで 冬を溶かしてるんです 冬を溶かしてるんです ふっと いねむり気が付く頃 空の色が明るく見えた あの子の胸の音が聞える きっときっと待ってた朝です 発売日:1991-09-14 歌手:太田裕美 作詞:小林倫博 作曲:吉田拓郎
菜の花の海 掻き分けるあなたは 一面の 黄色の波に浮かぶ 光が揺れる 香り立つ丘に 流れゆく 雲が僕ら追って いつの日も そうだね 描いてた どこまでも 二人の夢 空を翔る 笑顔と 涙の その間にあるもの 繰り返し 僕らの足跡つくる 語らう 杯 菜々 滴が解き放つ 幾年 変わらず伝う フワリ舞う雪 指先で儚く 溶けてゆく 同じ色の空から 冷ややかな 風が頬をかすめ 杉香る 香しき思い出 どこまでもそう 白 音もなく 包み込む 二人の夢 降り積もって 駆け抜け 止まって 僕らのゆく先には いつでも 希望のカケラが光る 菜花の 花籠 香りが 記憶を呼び覚ます あなたに 届けてゆく 降り注ぐのは 雨 水面へと 輪を描き 二人の夢 重なって 始まり 旅立ち 別れのその涙が 誘う あなたが望んだ道に 色づく 杯 菜々 滴が願い乗せ 幾年 香ってゆく 発売日:2016-12-21 歌手:笠浩二 作詞:笠浩二 作曲:真木朔