包丁一本 晒(さらし)にまいて 旅へ出るのも 板場の修業 待ってて こいさん 哀しいだろうが ああ 若い二人の 想い出にじむ法善寺 月も未練な 十三夜 こいさんが私を初めて法善寺へ連れて来てくれはったのは 「藤よ志」に奉公に上った晩やった。 早う立派な板場はんになりいや言うて、 長い事水掛不動さんにお願いしてくれはりましたなァ。 あの晩から私は、私はこいさんが好きになりました。 腕をみがいて 浪花に戻りゃ 晴れて添われる 仲ではないか お願い こいさん 泣かずにおくれ ああ いまの私には親方はんにすまないが 味の暖簾にゃ 刃が立たぬ 死ぬ程苦しかった私らの恋も、親方はんは許してくれはった。 あとはみっちり庖丁の修業を積んで一人前の料理人になる事や。 な、こいさん、待っててや。ええな、こいさん。 意地と恋とを 庖丁にかけて 両手あわせる 水掛不動 さいなら こいさん しばしの別れ ああ 夫婦善哉 想い出横町法善寺 名残りつきない 燈がうるむ 発売日:2012-06-13 歌手:神野美伽+後藤次利 作詞:十二村哲 作曲:飯田景応
庖丁一本 晒(さらし)にまいて 旅へでるのも 板場の修業 待ってて こいさん 哀しいだろが あゝ 若い二人の 想い出にじむ法善寺 月も未練な 十三夜 『こいさんが私(わて)を、初めて法善寺へ連れて来てくれはったのは、 「藤よ志」に奉公に上った晩やった。 「早う立派な板場はんになりいや」言うて、 長い事水掛不動さんにお願いしてくれはりましたなァ。 あの晩から私は、私はこいさんが、好きになりました。』 腕をみがいて 浪花に戻りゃ 晴れて添われる 仲ではないか お願い こいさん 泣かずにおくれ あゝ いまの私には 親方はんにすまないが 味の暖簾にゃ 刃が立たぬ 『死ぬ程苦しかった私らの恋も、親方はんは許してくれはった。 あとはみっちり庖丁の修業を積んで一人前の料理人になる事や。 「な、こいさん、待っててや……。ええな、こいさん。」』 意地と恋とを 庖丁にかけて 両手あわせる 水掛不動 さいなら こいさん しばしの別れ あゝ 夫婦善哉 想い出横丁法善寺 名残りつきない 燈がうるむ 発売日:2010-09-22 歌手:天童よしみ 作詞:十二村哲 作曲:飯田景応
庖丁一本 さらしに巻いて 旅へ出るのも 板場の修業 待っててこいさん 哀しいだろうが ああ 若い二人の 想い出にじむ 法善寺 月も未練な 十三夜 (セリフ)こいさんが、わてをはじめて法善寺へつれて来て くれはったのは「藤よ志」に奉公に上った晩やった。 はよう立派なお板場はんになりいやゆうて、 長いこと水掛不動さんにお願いしてくれはりましたなあ。 あの晩から、わては、わては、こいさんが好きになりました。 腕をみがいて 浪花に戻りゃ 晴れて添われる 仲ではないか お願いこいさん 泣かずにおくれ ああいまの私(わて)には 親方はんに すまないが 味の暖簾(のれん)にゃ 刃が立たぬ (セリフ)死ぬ程苦しかったわてらの恋も、親方はんは許してくれはった。 あとはみっちり庖丁の修業をつんで一人前の料理人になることや。 な、こいさん、待っててや。ええな、こいさん。 意地と恋とを 庖丁にかけて 両手あわせる 水掛不動 さいならこいさん しばしの別れ ああ夫婦善哉 想い出横丁 法善寺 名残りつきない 灯がうるむ 発売日:2008-11-12 歌手:藤島桓夫 作詞:十二村哲 作曲:飯田景応
庖丁一本 晒(さらし)にまいて 旅へ出るのも 板場の修業 待ってて こいさん 哀しいだろが ああ 若い二人の 想い出にじむ法善寺 月も未練な 十三夜 「こいさんが私(わて)を、初めて法善寺へ連れて来てくれはったのは 『藤よ志』に奉公に上った晩やった。 早う立派な板場はんになりいや言うて、 長い事水掛不動さんにお願いしてくれはりましたなァ。 あの晩から私(わて)は、私(わて)はこいさんが好きになりました。」 腕をみがいて 浪花に戻りゃ 晴れて添(そ)われる 仲ではないか お願い こいさん 泣かずにおくれ ああ いまの私(わて)には 親方はんにすまないが 味の暖簾(のれん)にゃ 刃が立たぬ 「死ぬほど苦しかった私(わて)らの恋も、親方はんは許してくれはった。 あとはみっちり庖丁の修業を積んで一人前の料理人になる事や。 な、こいさん、待っててや…。ええな、こいさん。」 意地と恋とを 庖丁にかけて 両手あわせる 水掛不動 さいなら こいさん しばしの別れ ああ 夫婦(みょうと)善哉 想い出横町法善寺 名残つきない 燈(ひ)がうるむ 発売日:2014-11-19 歌手:氷川きよし 作詞:十二村哲 作曲:飯田景応