6月の風がドアミラーに張りついたままで 渋滞の向こう海に出ると少しましになる 「この後で何処へ行くの?」 「そんなこと僕わからない」 「窓開けて 何か見える?」 「空が見えるだけだよ」 「あ、ちょっと待って 今夕陽が沈む もう少し黙ってよ」 きっと何かが想い出せるよ 僕等がしがみついてる意味がわかる 君が手の中で転がしてる飴色のピアス まるで僕達の時間のよう 気まぐれに光る 「わかるでしょ?」 「わからないよ」 「そんなこと聞かないでくれ」 「波の音聞こえてるよ」 「僕は何も聞こえない」 「ちょっと見て ほら桃色の雲 あんなの見たことないね」 きっと僕等は疲れてるだけ 深呼吸をしてみたら 景色が回りだす たどり着く場所はいつも 狭くて肩も抱けない だけどまだ君がとても大切だと想うから そっと佇む夕まぐれには 耳を傾けようか バックミラーに遠ざかる街 何もないままでいいよ 何処までも行こう ちょっと待って 今夕陽が沈む もう少し黙っていよう きっと何かが想い出せるよ 僕等がしがみついてる意味がわかる 発売日:2003-07-30 歌手:角松敏生 作詞:TOSHIKI KADOMATSU 作曲:TOSHIKI KADOMATSU
夏の夜に舞う蛍は 君の面影を残し ふわりふわり舞うは 命短し どうしてこんなにも まばゆく はかなく 私の心をとらえるのでしょう 遠くへ行ってしまう 私をすり抜けてゆく 肩に止まったかと思えば 暗闇に染まり もう見えぬ 気まぐれに光る蛍は そう ひと夏の想い出 忘れてしまわぬよう 焼きつけたのだ わかっていたのです あの夏 あの蛍 こんなにも鮮明で 脆い 遠くへ行ってしまう 私をすり抜けてゆく 肩に止まったかと思えば 暗闇に染まり もう見えぬ 手を伸ばし届かぬ距離 肩に止まったかと思えば 暗闇に染まり もう見えぬ 君放つ光 焼きついた あぁ 夏は終わったのだ 蛍は暗闇に染まり もう見えぬ もう見えないのです 発売日:2014-09-03 歌手:山根万理奈 作詞:山根万理奈 作曲:山根万理奈