明日の朝 息子が出て行く まぶしい背中で ここを出て行く 思えば こないだ 歩き出したようで 真夜中に熱を出しては困らせた 幼稚園の入園の時は泣きべそ ママにしがみついたままだった そいつが いつか大人になって 住みなれた家を出て行く 彼女の写真を バッグに入れて いつかの俺と同じ様に出て行く いくつもの季節が過ぎただろう 気がついたら俺より大きくなってた でも小さい頃 お前を肩車にして 銀色の飛行機を追いかけた あの日と同じ 赤い夕焼け 息子よ 元気で 元気で 言い出したら後へ引かない性格はママに似た ほんのちょっとだけ背が低いのは私かもしれない 努力をしない ネバリがない 楽な方へ体が流れるのは私だ うどんが好きなのは うちの犬に似た TVの予約録画はお前にしか出来ない インターネットの世話をまかされても私にはわからない 犬の散歩はかわりに私がするにしても 息子よ 保証人だけはなるなよ お前がいたから 父さんは 仕事も遊びも 楽しかった 都会の風に 疲れたら また二人で 釣りに行こうか あの日と同じ場所へ釣りに行こうか 息子よ 元気で 元気で 発売日:2001-04-25 歌手:南こうせつ 作詞:南こうせつ 作曲:南こうせつ
今の君がなぜ 素敵に見えるのだろう 時が幾つか過ぎて なぜ? 恋がやさしい嘘でも まだ僕の胸に 灯り揺れるキャンドル 燃え尽きることもなく あの日のままだよ いつだって君は 流れて行く時間の その先へ漕ぎ出して すぐ答を捜してしまうの? でも夕暮れには 安らぎと寂しさは 同じ素振りしてると 気付いたなら 飛び込んで この胸に も一度 昔君がいた 心地良いこの場所へ ああ今でもきっと 君の涙より 僕がそこへ戻れるもの 他にはないから その捜し物が 見つからない時には 君の一番近く なぜ? 捜すことをためらうの? 恐れているのは せつなさのショーケース? 手のひらに取り出して 解き放てばいい その長い髪が 風にまかれたあとの 落ち着く分かれ際を 今 無理して見つけなくても そのままの君で 僕のそばにいるのが 一番素敵なこと 気付いたなら 飛び込んで この胸に も一度 昔君が居た あの日と同じ場所へ ああこのままずっと 君の細い肩 そっと滑る指先から 思い出し始めて ああこのままずっと 君の白い胸 僕の胸に響く鼓動 重なる時まで ああこのままずっと…… 発売日:1993-06-18 歌手:伊勢正三 作詞:伊勢正三 作曲:伊勢正三