弱り切った気管支で何度も 脈鼓つ街の声を吸い込んだ 子供の頃よく観てた映画に 重なるような未来のイメージも 裸になったら話したいな この僅か百年弱の生に 何を拾い捨てるかを めくるページの温かさを 眠れないなら目を瞑るだけでいい 夜見るほうの夢に攫われないように 際限ない青春の所為にしたいんだ 僕らの旅を 最終章までそう簡単に読み飛ばせないような 体温の上昇が握ったペンに伝わるさ 一度きり 一度きりの生命に思考の層 無理に縫った傷口が何度も 汚れた綿の嘘を吸い込んだ 優しくて素敵な言葉だけ 御守りにして不安のイメージを 消し去りきったら話したいな 脳の色が透けて判ったときに 深く広い感情の棚も喉まで積み上がった証拠 話さなくても手を繋ぐだけでいい はるばる遠い夢の鼓動を掴むように 際限ない青春の所為にしたいんだ 僕らの旅を 最終章までそう簡単に読み飛ばせないような 快感の硝煙に狂った春も壊せるさ 一度きり 一度きりの生命に選んだ慈愛 幽静の星を背にして 黎明の橙に光る 騒音の砕片を厭がる繊細なチューリップの如く 発売日:2016-12-07 歌手:岡崎体育 作詞:岡崎体育 作曲:岡崎体育