バスターミナル (人混みの中) 君を見かけた グレーのカーディガン 大人っぽく見えるね 夏の休みに (何があったの?) 恋をしたのか? もう僕が知ってる いつもの君じゃないみたい 微笑みながら そばに来るけど 一方的な恋 どんな顔して 話せばいいか 半袖シャツ まだ着ている 僕は戸惑う 君だけが秋めいていた 二人の季節 切ない風がなぜか吹いている 言葉では言い表せない 心の空は 太陽がよそよそしくなる 九月の終わり どこか違うね (髪を切ったの?) キレイになった 小麦色のはずが 今年は陽灼けしてない 「相変わらずね」 君に言われて 意味を考えたよ 僕は今年も ライフセーバー あの渚で待ってたのに… 夏は空振り 君だけが秋めいていた 時は過ぎてく くるりと背中向けて手を振った そう僕は来年もきっと 同じ場所から 何となく好きでいるだろう 取り残されて… 君だけが秋めいていた 二人の季節 切ない風がなぜか吹いている 言葉では言い表せない 心の空は 太陽がよそよそしくなる 九月の終わり 発売日:2015-08-26 歌手:アップカミングガールズ(AKB48) 作詞:秋元康 作曲:奥田もとい
あれは一昨年(おととし) 二月の半ば 朝からつめたい 霙(みぞれ)の日 親をたよるな これから先は 世間の辛さも しょっぱさも お前が お前で 始末をつけろ わかったか わかったね 別れの駅で…母さんの あの言葉忘れない 忘れない 匂う卯の花 五月の五日 届いた小包 柏餅 涙こぼすな 泣き言云うな いいことばかりを 追いかけて 歩けば躓(つまず)く どこかで転ぶ わかったか わかったね 故里遠く…母さんの あの便り忘れない 忘れない 月も半欠け 九月の終わり あれから二年の 杉木立 生きているから 花実も咲くと 働きづくめで 目を閉じた きびしさ やさしさ 袷(あわせ)の絣(かすり) わかったか わかったね 夜空の星の…母さんの あの姿忘れない 忘れない 発売日:2005-04-20 歌手:森山愛子 作詞:松井由利夫 作曲:水森英夫
夕暮れの改札口で 君を見かけたのは 九月の終わり 抱えた英語のマガジン 長い髪 イヤリング 似合っているよ ずっと一緒にいてと 微笑んだ君を 抱き止める勇気さえ 僕にはもうなかったのさ きれいになったね 悲しくなるくらい 夏が残した影 ストレンジャー 君は 卒業してからすぐの 雨の日曜日に 二人別れた 涙をかくしもせずに 君はこの駅から 走っていった 新しい毎日に まぎれたさよなら 心の奥に傷を蒼く残したままだよ きれいになったね 知らない誰かを 愛し始めたのかい ストレンジャー 君は きれいになったね 悲しくなるくらい 夏が残した影 ストレンジャー 君は 発売日:2003-02-27 歌手:徳永英明 作詞:秋谷銀四郎 作曲:徳永英明
例えば 僕が仕事で 少し苦しんでるとき うまく行かずに悩んで 出口見つからないとき テレビドラマを眺めて ただ何も言わずに笑って 知らないふりも そんな君の愛し方 とある九月の終わりに 君は夏休みを取り 猫の世話をお願いと スーツケースを抱えて 何かを探すためじゃない 何かを変えるわけじゃない 君は笑って ひとりで旅に出たんだ 掃除機の中に吸い込めないものが 暮らしにはあり 引き出しの中に 壊れやすいものがある 少しだけ君が苦しいときは 僕の番だね I only wait, oh ただ君を待つ 冷蔵庫にゴミの日のメモと 獣医の電話番号 歯磨き粉の買い置きと電球 戸棚に並んでる 君が守って来たもの ずっと続けて来たこと この部屋の中 君の匂いで 胸が痛むほど レンジの中には 入れられないものが 暮らしにはあり たまにはふたりで もう一度 温めよう 抱えた荷物を投げ出すような 君じゃないから I only wait 今はただ 君を待ちながら Oh 猫はまかせとけよ ゴミも出しておくよ 洗濯は天気次第だけど Oh 花に水もやるよ だから少し 時の流れに隠れてこいよ I'm only waiting 海でも眺めてこいよ 掃除機の中に吸い込めないものが 暮らしにはあり 背伸びをしなくちゃ 届かない扉がある 少しだけ君が苦しいときは 僕の番だね 今は何も聞かないで ただ君を待つ そういえば僕は 君を愛してるよ I only wait, oh ただ君を待つ Oh oh oh..., I'm just only waiting 発売日:2006-11-29 歌手:馬場俊英 作詞:馬場俊英 作曲:馬場俊英
九月の終わりの晴れ間は夏がまだ残っていて 照りつける日差しと共に追憶を連れてくる 夕立が過ぎ去った空 「ソフトクリームのようだね」と 入道雲指さした君に会いたいなぁ 揺れる揺れる 心と心がまた揺らいでいる 受け入れたつもりでいたのに いつの間にか 記憶も存在も手が届かないとこに隠すようにして はぐらかしてた 時が解決してくれるとよく耳にするけれど でも 解決が“忘れること”なら僕はそれを望んじゃいない 思い出は時に曖昧で 美しくすり替わっていく それでもいい そうだとしても忘れたくない 祭囃子 打ちあがる花火 人ごみの中 行こうよ!って僕の手を引く 嬉しいことを 小さな身体全部で 伝えようとしてくれる君がたまらなく 愛おしかった 君に会いたいなぁ 風に乗って 香る金木犀が僕に伝えている もう夏は終わってるんだよ、と いつの日にかこの季節を越えて歩き出せたなら また記憶の中で そっと笑って 発売日:2018-03-14 歌手:スキマスイッチ 作詞:スキマスイッチ 作曲:スキマスイッチ
「昨日人を殺したんだ」 君はそう言っていた 梅雨時ずぶ濡れのまんま部屋の前で泣いていた 夏が始まったばかりというのに 君はひどく震えていた そんな話で始まるあの夏の日の記憶だ 「殺したのは隣の席のいつも虐めてくるアイツ」 「もう嫌になって肩を突き飛ばして」 「打ち所が悪かったんだ」 「もうここには居られないと思うしどっか遠いとこで死んでくるよ」 そんな君に僕は言った 「それじゃ僕も連れてって」 財布を持ってナイフを持って 携帯ゲームもカバンに詰めて いらないものは全部壊していこう あの写真もあの日記も今となっちゃもういらないさ 人殺しとダメ人間の君と僕の旅だ そして僕らは逃げ出した この狭い狭いこの世界から 家族もクラスの奴らも何もかも全部捨てて君と二人で 遠い遠い誰もいない場所で二人で死のうよ もうこの世界に価値などないよ 人殺しなんてそこら中湧いてるじゃんか 君は何も悪くないよ 君は何も悪くないよ 結局僕ら誰にも愛されたことなど無かったんだ そんな嫌な共通点で僕らは簡単に信じあってきた 君の手を握った時微かな震えも既に無くなっていて 誰にも縛られないで二人線路の上を歩いた 金を盗んで二人で逃げて どこにも行ける気がしたんだ 今更怖いものは僕らにはなかったんだ 額の汗も落ちたメガネも 「今となっちゃどうでもいいさ」 「あぶれ者の小さな逃避行の旅だ」 いつか夢見た優しくて誰にも好かれる主人公なら 汚くなった僕たちも見捨てずにちゃんと救ってくれるのかな? 「そんな夢なら捨てたよ」 「だって現実を見ろよ?」 「シアワセの四文字なんてなかった今までの人生で思い知ったじゃないか」 「自分は何も悪くねえと誰もがきっと思ってる」 あても無く彷徨う蝉の群れに 水も無くなり揺れ出す視界に 迫り狂う鬼たちの怒号に バカみたいにはしゃぎあい ふと君はナイフをとった 「君が今までそばにいたからここまでこれたんだ」 「だからもういいよ」 「もういいよ」 「死ぬのは私一人でいいよ」 そして君は首を切った まるで何かの映画のワンシーンだ 白昼夢を見ている気がした 気づけば僕は捕まって 君がどこにも見つからなくって 君だけがどこにもいなくって そして時は過ぎていった ただ暑い暑い日が過ぎてった 家族もクラスの奴らもいるのに なぜか君だけはどこにもいない あの夏の日を思い出す 僕は今も今でも歌ってる 君をずっと探しているんだ 君に言いたいことがあるんだ 九月の終わりにくしゃみして 六月の匂いを繰り返す 君の笑顔は 君の無邪気さは頭の中を飽和している 誰も何も悪くないよ 君は何も悪くはないから もういいよ投げ出してしまおう そう言って欲しかったのだろう? なあ? 発売日:2021-08-11 歌手:カンザキイオリ 作詞:カンザキイオリ 作曲:カンザキイオリ