遠い昔とおんなじ 蒼にそまるやまなみが 風にゆれる水鏡に 静かに光っている 夕焼けにもえる雲は どこまでも広がって はるか海を越えてくる 鳥たちの夢を運ぶ もうすぐ秋だね ヨシ原も色づいて オニバスの葉のそばに むらさきの花が咲く このまちで生まれた人は この空を忘れない このまちを旅する人は ふるさとを思い出す 凍りつく水鏡に 舞い踊る粉雪 白一色のパレットに 大きな翼ひろげ はるか北国へ帰る 恋する白鳥 オオヒシクイの呼び声が 青い空にひびくよ もうすぐ春だね ヨシ焼きの火が燃える 雪どけの水音が かすかに聞こえてくる このまちを旅する人は この空を忘れない このまちを愛する人は ふるさとを忘れない 発売日:2012-11-21 歌手:加藤登紀子 作詞:加藤登紀子 作曲:加藤登紀子
乗客はまばらで4人掛けの席に 脱いだ革のコート 投げ出した両足 枕を破き朝まで泣いた数時間前のことが どうしてかな 遥かな昔みたいで 窓越しの雪景色が華やぐ クリスマスでもないのに綺麗ね 冷たいガラスに頬を押しあてればきみが記憶になる 幼いキスをしてソファーで抱き合った 風邪をひいた日には優しさが怖くて 「好き」と言えない自分の弱さ イヤで当り散らしたり きみの愛に甘えていたよ いつでも 降り積もる雪の白さでどうか私のわがままを塗りつぶして ボタンを掛け違えたことが悔しい きみを愛していた 終点まで行きたいんだ もう途中下車はしないよ お願い連れてってほしい きみがいない街へ 舞い踊る粉雪がはしゃいでる 今日はそんな気分じゃないのにね きみを諦めるのがきみのためならきっとできるよ 窓越しの雪景色が華やぐ クリスマスでもないのに綺麗ね 冷たいガラスに頬を押しあてればきみが記憶になる 発売日:2008-02-27 歌手:福井裕佳梨 作詞:高柳恋 作曲:小田原友洋