それは瑪瑙の瞳 重なる気配を消して すべてが本物じゃないなら 体温がすぐに伝わってしまう 始まれば終わる その熱のようなモノだけで繰り返し綴る本を 誰かの祈りの中で情熱と呼ぶのだろう 湿った空に 雪が降る 雪が降って 帰る場所などない蹄の音がする ただ寄り添うだけの静かな雪が似合う そんな朝が来るなら 月と夜の呼吸に今更恐れはしない 過ぎてみればみんな夢だと 今はまだ瞼とじる気もなくて 白一色の彼方 雪鳥の足跡だけ言葉を残していくと 脇道を歩くものが一生触れないものに会える気がする 雪が降る 雪のように 尚もこの視界が研ぎ澄まされていく 繋がりを消したら どれだけ強くあろうとそんなものは要らない 雪が降る 雪が泣けば 胸に奥深くしまわれてた鈴がわずかに震えだす この手が示すものを許そう この前夜なら 雪がふる 雪がふって 帰る場所などない蹄の音がする ただ寄り添うだけの静かな雪が似合う そんな朝が来るなら 発売日:2014-03-05 歌手:石川智晶 作詞:石川智晶 作曲:石川智晶
あじさいの花がひとつ咲いていました 小雨まじりの梅雨の宵 鉄道線路行ったり来たり 可愛いひとがひとりきり立っていました いたずらそうなくちもとが 春の風を強請るんです 西洋看板並ぶ通りに薄い霧が降りて来て そっと手を引かれるまま暖簾をくぐりました 二階の窓の簾越しやまぶきが覗けば 花は咲けども実はならず 湿った空に溶け出します 可愛いひとはぼんやりと畳を見つめ ふっと夜が横切れば 白い笑顔見せるんです さいだぁのストロオに細い指をからませて 遥か遠い蜃気楼できみが笑いました 濡縁側に花鋏うち捨てられて 畳の目からにじみ出す花を切るの忘れてます さいだぁのストロオに細い指をからませて 遥か遠い蜃気楼で袖を引かれました 発売日:2001-05-23 歌手:サニーデイ・サービス 作詞:曽我部恵一 作曲:曽我部恵一
自由と叫びながら 逃げまわるだけだった 閉じこもる曇り空 少年の空 視界の狭いもやもやは 湿った空に似ている この深い霧の中で 時間は潰されてく もどかしくて何かを求めてはいる それがなにかを探す為に飛びまわる翼を... 突き抜ける蒼い空 飛び抜けれない少年の 浅はかな翼は折れた ちっぽけな空の下 現実は当然無慈悲なものだけど それを飛び抜けモラトリアムを張り巡らせて 誰もがあるはず 心の奥底 くすぶり続ける 大きな想い 世間がどうとか 未来がどうとか そんなことは 問題じゃなく 無鉄砲に飛び 闇雲に探せ 求める場所は どこかと探せ 大人と子供の 間で揺れる 大事な心 忘れていくとき 矛盾に思い 疑問に感じる 生きて行く上 ぶつかる壁は 幼き心を 忘れずに モラトリアムを 翔け抜けろ 何が正しく 悪いかなんて 本当の所 わからないはず だから信じる 今を生きろ だから信じる 今を生きろ 少年は 今を生きる もがきながら 少年は 今を生きる 輝きながら 少年は 今は生きる もがきながら 少年は 今を生きる 子供のように 発売日:2002-11-01 歌手:ジャパハリネット 作詞:鹿島公行 作曲:鹿島公行