雨の夜更けの 夜汽車の笛は なぜに身に沁む 涙を誘う 窓のガラスに 君が名を 書いてあてない 旅をゆく 言えず別れた 言葉の花が 濡れて泣いてる プラットホーム 君は今ごろ 傘さして ひとり帰るか あの路を 青いシグナル 飛沫(しぶき)にかすみ 過ぎる町々 見知らぬ駅よ もしや 二人の心まで 遠くなったら なんとしょう 発売日:1994-06-21 歌手:大川栄策 作詞:西條八十 作曲:古賀政男
河岸の柳の 行きずりに ふと見合せる 顔と顔 立止り 懐しいやら 嬉しやら 青い月夜の 十三夜 夢よ昔よ 別れては 面影ばかり 遠い人 話すにも 何から話す 振袖を 抱いて泣きたい 十三夜 空を千鳥が 飛んでいる 今更泣いてなんとしょう さようならと こよない言葉 かけました 青い月夜の 十三夜 発売日:2008-01-23 歌手:小笠原美都子 作詞:石松秋二 作曲:長津義司
あの日の船は もう来ない 帰るあてない ひとなんか 待って波止場に 来たんじゃないさ むかし馴染の 鴎があたしの ともだちなのさ 岬に消えた 船の影 泣いたあたしは うぶだった そんなむかしの 思い出のこる ひとりぼっちの 波止場がかなしい ふるさとなのさ テープをどんなに つないでも 切れた縁(えにし)を なんとしょう みんな夢だと あきらめながら 風の便りを そっと鴎に きいてるだけさ 発売日:1998-09-19 歌手:美空ひばり 作詞:西沢爽 作曲:上原げんと
酒は涙か 溜息か こころのうさの 捨てどころ とおいえにしの かの人に 夜毎の夢の 切なさよ 酒は涙か 溜息か かなしい恋の 捨てどころ 忘れた筈の かの人に のこる心を なんとしょう 発売日:2004-07-21 歌手:藤山一郎 作詞:高橋掬太郎 作曲:古賀政男
花も三分の 白梅に 念じてせつない 結び文 別れろ切れろ いうよりも 死ねならあいと 返事をします あたしは命は 惜しくない 「学問を捨てるか、女を捨てるかって…… もしかしたら、大恩受けた真砂町の先生が、 そう仰有るのね」 そぞろ歩きに 瓦斯燈の 灯りがこぼした 影法師 命をふたつ 合わせても それより重い 大事なお方 背けぬつらさを なんとしょう 「あなた……せ、先生が、逢ってもいいって。 嬉しいわ」 主税ごのみの 着物きて やつれたからだで 待ち佗びる 叶うことなら お薬を あなたの手から 飲ませてほしい 彼岸へ旅立つ その前に 発売日:2009-05-06 歌手:川中美幸 作詞:吉岡治 作曲:弦哲也
酒は涙か 溜息か こころのうさの 捨てどころ とおいえにしの かの人に 夜毎の夢の 切なさよ 酒は涙か 溜息か かなしい恋の 捨てどころ 忘れた筈の かの人に のこる心を なんとしょう 発売日:2009-12-16 歌手:石原裕次郎 作詞:高橋掬太郎 作曲:古賀政男
酒は涙か 溜息か こころのうさの 捨(す)てどころ とおいえにしの かの人に 夜毎(よごと)の夢の 切なさよ 酒は涙か 溜息か かなしい恋の 捨(す)てどころ 忘れた筈(はず)の かの人に のこる心を なんとしょう 発売日:2003-09-03 歌手:五木ひろし 作詞:?橋掬太郎 作曲:古賀政男
酒は涙か 溜息か こころのうさの 捨てどころ とおいえにしの かの人に 夜毎の夢の 切なさよ 酒は涙か 溜息か かなしい恋の 捨てどころ 忘れた筈の かの人に のこる心を なんとしょう 発売日:2004-02-18 歌手:大川栄策 作詞:高橋掬太郎 作曲:古賀政男
酒は涙か ためいきか こゝろのうさの 捨てどころ とおいえにしの かの人に 夜毎のゆめの 切なさよ 酒は涙か ためいきか かなしい恋の 捨てどころ 忘れた筈の かの人に のこる心を なんとしょう 発売日:2004-05-19 歌手:島倉千代子 作詞:高橋掬太郎 作曲:古賀政男
河岸(かし)の小舟に ゆらゆら灯(あか)り 誰を待つ身の 花の眉 すねた夜風を 袂(たもと)に抱いて 憎くや今宵も 明石町 「想い出って、なぜこんなに悲しいのでしょう。 あたしまた今夜も、知らず知らずの間に、ここ へ来てしまったのよ。女って弱いものだわ。 過ぎ去った昔のことばかり思って泣いている んですもの。でも、これが女よ、笑わないで、 笑わないでちょうだいね。そして成功なすった お姿を、一日も早く見せて下さいね。」 ほんに想えば 昨日のことは 今宵泣けとの 謎かしら 泣いてみたとて 詮(せん)ないけれど 女ごころの なんとしょう 「早いものね。もうあれから三年経ってしまっ たんですもの。あなたが立派に成功なさる日ま で、きっと待っていますと、お誓いしたあたし… …、でも、それがみんな夢だったのね。変わっ たわ、あなたがお変りになったと同じように、 あたしもすっかり変わってしまいましたわ。皮肉 じゃないのよ。いいえ、あたしはこれが一番い いお互いの道だと思っていますの。あたし生 れ変わった気持で、これからの世の中を強く 強く、きっと生き抜いてみせますわ。」 情けひとつで 浮世が住めりゃ なんで泣きましょ 都鳥 水の流れに 想いを捨てる これも義理ゆえ 運命(さだめ)ゆえ 発売日:2007-11-21 歌手:東海林太郎 作詞:藤田まさと 作曲:長津義司