校庭の隅に残る雪を日差しが融かし 作る水溜りは空へと繋がる窓 白いボール小さくなる 暮れてゆく僕らの時間 春 別れの季節 何度も何度も手を振った ああ何だか「さよなら」とは素直に言えずに 春 桜の季節 何度も何度も手を振った ああどうして 楽しかった事ばかり思い出す いつしか胸の中はあの娘で一杯だった 振り向けば仲間の顔 恋の傷を癒す 思いのまま突っ走った 汗と散る僕らの月日 春 桜の季節 何度も何度も手を振った ああアナタはあれからどう過ごしているのだろう 四月の風がページをめくる こぼれた涙 思い出に変える 三十路過ぎて日々は ぼんやり過ぎてゆく 見上げれば並木道 今年も花が咲く頃 春 別れの季節 何度も何度も手を振った ああ誰もが 戻ること無い時間を重ねて 春 桜の季節 何度も何度も手を振った ほら一面 薄紅色 道行けば春の日 歌手:コーヒーカラー 作詞:仲山卯月 作曲:仲山卯月