焼き鳥屋のオヤジ、急に俺の扱いが丁寧になったじゃないか。の歌が含まれ

高円寺-竹原ピストル

台風のくるくるが季節を早送りしたんだろうか。

さすがにまだ暑いな、と思いつつもカッコつけで着ていた革ジャン。

陽が落ちるなりのこの寒気をまるで予言していたかのように、

結果的にはちょうどいい塩梅にあったかいな。

今日のことなのに まるで昨日のことのように覚えているよ

北口から南口へ、南口から北口へって、

いつまでもうろうろしているこっちもわるいけど、

うろうろする度に毎度、

同じお嬢さんからキャバクラのポケットティッシュを渡される。

これで一体、何個目だろうか。

よっぽど俺が“好きそう”に見えるのか?

よっぽど俺が覚えづらい顔をしているのか?

それともひょっとして、俺が風邪をひくことを、

それこそ、予言しているのか?

今日のことなのに まるで昨日のことのように覚えているよ

そんなこんなはありつつも、結局いつも、いつものサウナにたどりつく。

ラジオで歌った後は頭を芯からふにゃふにゃにしたくなって、

サウナにたどりつく。

“そこに必然性が満ちており、尚且つ、

蔑視のニュアンスが微塵もないならば、どんな言葉を用いてもいいのか?”

と問われたならば、その答えはもちろんyes!だ。

それでいて“自分を曲げてでも、

自分をだましてでもつかみとりたいものがあるのか?”

と問われたならば、その答えもまたyes!だ。

もし歌いたい歌を歌わせてもらえないなら、

はじめから何も歌いたくないって100%本気で思ったそのときは、

なんのことはない、またプータローに戻るまでさ!!

って、うるせっつーの、とっとと芯からふにゃふにゃになってしまえ。

今日のことなのに まるで昨日のことのように覚えているよ

こないだカウンターでとなり合わせた若者に、

握手して下さい、一緒に写真とって下さいって、

チヤホヤされているところをうっすら見ていたんだろうな、

焼き鳥屋のオヤジ、急に俺の扱いが丁寧になったじゃないか。

けっこう通ったし、そろそろ俺が三角食いが出来ない人間だってことに

気付いてくれているだろう。

一品ずつ出してくれ!

一品ずつじゃんじゃん出してくれ!

金はもってねーけど ポケットティッシュは山ほどもってるぞ!

今日のことなのに まるで昨日のことのように覚えているよ

発売日:2015-11-25

歌手:竹原ピストル

作詞:竹原ピストル

作曲:竹原ピストル