怯えた男は 許しを乞うように うつろに笑って 両手を差し出し 紅茶の染みた 切手をくれた これさえあれば 郵便配達の 鞄に潜み 何処へでも行ける トカゲより早く かもめより遅く 自転車にゆられ なだらかな夜に 闇の右手に 宝石のように 時に光るのは いたづらをして 捨てられてしまった 子供達の楽団 包帯で真っ白な 少女を描いた 切手をもらって 何処へでも行こう 闇の右手に 宝石のように 子供達の楽団 アコーディオンを弾いておくれ お別れみたいにさ Ah! 休みの国で 女に出会って 郵便配達は 自転車を捨てた けれど僕には 切手があるさ しばらく待てば 郵便配達も戻るだろう 何処へでも行ける 包帯で真っ白な 少女を描いた 切手をもらって 何処へでも行こう 沢山のたわいない 街をゆき過ぎよう 終わりなく続いてる 包帯を追いかけ 闇の右手に 宝石のように 子供達の楽団 アコーディオンを弾いておくれ お別れみたいにさ Ah! 闇の、闇の右手に 光り輝く宝石のように 子供達の楽団 もう一度、もう一度アコーディオンを弾いて お別れみたいにさ Woh〜 Woh〜 神様に おまけの一日をもらった少女は 真っ白な包帯を顔中にまいて 結局 部屋から出ることがなかった 神様は憐れに思い 少女を切手にして 彼女が何処へでも行けるようにしてあげた 切手は新興宗教団体のダイレクトメールに貼られ すぐに捨てられ その行方は 誰にももうわからない 発売日:1992-03-21 歌手:筋肉少女帯 作詞:大槻ケンヂ 作曲:内田雄一郎&筋肉少女帯
ブランコが 風もないのに そっと揺れるとき 目に見えない 天使がいると 思うんだ 今でも 郵便配達の 自転車が 二人追い越して 長い影が 揺らめく路地は あの頃のまま 夢を見た日から いくつ季節は 流れたの? 二人で 海を見に行こうよ 渚で 燃える夕日に染まれば 不思議さ ただ微笑むだけで なんだか 幸せになってしまうよね 少し歩こう 遠い夢に逢えるまで 防波堤に座って 二人は 何か言いかけて 何も言えず 飛行機雲を ぼんやり見てた 想い出の中の 君はいつでも 不器用で 二人で 海を見に行こうよ 失した 夢の続きを探して 潮風 胸に吸い込んだら ハートが せつない気持ちを思い出す もっと歩こう 遠い夢に逢えるまで そっとふれた指が 夕日に溶けてゆく 愛しさや ときめきが 眠りから醒める ごめんね… 何も言えなくて 言葉じゃ やっぱり嘘になるから 二人で 海を見に行こうよ 渚で 燃える夕日に染まれば 不思議さ ただ微笑むだけで なんだか 幸せになってしまうよね もっと歩こう 遠い夢に逢えるまで 歌手:山田邦子&渡辺徹 作詞:森雪之丞 作曲:平間あきひこ