何もない 平凡な毎日を 求めていたの? 自分でも よく覚えてないし それは重要じゃない 予想したのと違う人生を 受け入れるのは ときどきつらい 私との出会い きみにとっては予定どおりだったの? 夢中で追いかけるほど 遠くへ逃げてゆく 甘い果実 その先に 何が待っていようと 今ここで立ちどまれない とびこんでゆこう きみが腕をひろげてるなら まだ少し恐いけれど 私が見つめているのは 光 本当の私はもっと 無欲な人間だ がむしゃらに 何かを求めるのは まるで自分じゃない 自問自答を くりかえしながら 生まれてから 今までの あれもこれもどれもが 自分なんだってこと 痛いほど知るよ はげしい雨に打たれて 陽にさらされ 輝いてゆく果実 きみの立っている その場所まで この足でたどりつきたい 体が熱くなるほど この手に入れたいものがある 欲望をかくそうとしない 私の心は赤く 燃える 欲しくてたまらない その果実の味は 私だけが知ってる 夢中で追いかけるほど 遠くへ逃げてゆく 甘い果実 あきらめない姿をはじめて 見てほしいと願っているよ とびこんでゆこう きみがいつかいなくなるとしても もう誰も責めないと誓い 見上げた空は どこまでも青い 発売日:2007-09-19 歌手:宇浦冴香 作詞:Koshi Inaba 作曲:Koshi Inaba
スキという気持ちはただのワガママ だからそうさ 誰にも知られないように 何もないふりして きみと話してる 言葉と笑顔で 嘘を重ねてる トモダチとトモダチと呪文のように 繰り返す ひとりの夜更けの部屋の中 そんな言葉には 何の力もなく 言えないひとことが 部屋を埋めつくす ボクハキミガスキ なにも手につかなくて きみの住んでる 街の中 ひとりでうろつき歩いた 百年歩いても きみには逢えない 見知らぬ人たちで 街は樹海になる ぼくはもう 目の前のビルのネオンの あの赤い模様になってしまいたい どんなに願っても きみには逢えない こうして今ぼくが生きていることさえ きみにとっては たいした意味がない ボクハキミガスキ きみときみのコイビトが笑って手をふる ぼくも手をふり返しそのまま駆けだして 後ろも見ないで家に帰るふりで 路地裏の壁に背中をぶつけてる ぼくはまるでポケットにおしこめられた 鳩のように身動きもできず もがいてる 誰にも言えない きみにも言えない きみは気づかない ずっと気づかない たとえ気づいてもどうしようもない ボクハキミガスキ ボクハキミガスキ 発売日:1991-05-20 歌手:谷山浩子 作詞:谷山浩子 作曲:谷山浩子
ぼくの 何もかもが 嫌になった 日曜の午後二時半過ぎ ひどく時間をかけて バスルームで ひげを剃っていた 年をとって ずるい顔になって ただひどく くたびれている 鏡の中のありふれた男 ありふれた話 ありふれた日曜の午後 すべて あきらめたら 暇になった 日曜の午後五時半過ぎ ぼくは外野席で 退屈な試合を見ていた 恋するたびに 恋の終わりのことを考えた きみにとっては 記念すべき日 ありふれた二人 ありふれた話 ありふれた日曜の午後 バスルームに 鍵をかけたままで もう誰もぼくに逢えない これでさようなら ひげを剃り終えた ありふれた男 ありふれた話 ありふれた日曜の午後 ひどくつまらない男 ありふれた話 ありふれた日曜の午後 発売日:1995-11-01 歌手:PIZZICATO FIVE 作詞:小西康陽 作曲:小西康陽