逃げようと振り返った先に 立ちはだかる黒い影 不意に目を逸らす 「知らん振りはもうできないよ」と 黒い影はほくそ笑む アタシに似た笑顔で 消えてしまいたいの 黒い影も道連れにして 過去も今も全部 愛せないの そいつのせいにして 嫌いにさらに嫌いを重ねて 影は大きくなってゆく アタシに味方はいるの? 変化のないミニマルな日常 抜け出せないスパイラル 出口はどこにあるの? 消えてしまいたいの この世界も道連れにして 消えない心の枷 壊せないの そいつのせいにして 消えてしまいたいけど 立ち向かうの 変わりたいから 消えてゆく黒い影 消える間際 確かに笑った 少しずつでいいから愛していける そんな気がした 発売日:2014-05-21 歌手:秋赤音 作詞:八王子P 作曲:八王子P
地下鉄にへばり付いたガム踏んづけて もう何もかも嫌になった ああもう全部止めだ ここにしがみ付いてる価値はない そもそも前から気に食わなかった イライラすんのは割りにあわない 辛酸舐める日々の逆境 夢が重荷になってりゃ世話ねぇ 磨り減ったスニーカーじゃ 雨の日は上手く走れない 磨り減った魂じゃ 辛いとき上手く笑えない たまらずに人ごみを走った 今思えばあれが始まりだ 押しつぶされた僕の逃避行 上手く行かなけりゃ死んでやるぜ 「死に損なった」って言うより 「生き損なった」ってのが正しい そんな僕らの長い旅が たった今始まったばかりだ 自由に生きたいと思えば思うほど 向かい風は勢いを増した 結局どこに行ったって 問題はそれなりにあるもんだ でも それなら なおさら 僕は僕を選ばなきゃいけない 終わりが訪れた時 後悔しない僕に出会いたい 振り切った臆病が 馬脚現せと狙ってる 乗り切った困難は 姿を変えて襲い掛かる 銃弾の雨を掻い潜った これが僕の選んだ戦場 夢や時給や社会体の 奴隷になってる暇はないぜ 「生きながらえた」って言うより 「生かされてる」って方が正しい そんな僕らの長い旅は 決して孤独なんかじゃなかった 僕等を走らせるなら きっとなんだっていい 恩義でも逃避でも 世間体でも逆恨みでも 問題は僕らがどこまで行けるかって事 僕らがいつまで戦い続けるかという事 そもそも前から気に食わなかった きっかけなら何でも良かった あのへばり付いたガム踏んでやろう そいつのせいにしてやろう 僕の場合は逃げ出したいから なのに今も戦っているよ それでいいだろ たまらずに人ごみを走った あの日のスピードで生きたいな 掴み取るその理想の重さ 僕らの悔し涙と等価 死に場所を探す逃避行が その実 生きる場所に変わった そんな僕らの長い旅の 先はまだまだ遠いみたいだ 発売日:2011-11-16 歌手:amazarashi 作詞:秋田ひろむ 作曲:秋田ひろむ
下り虚ろな電車に座し 振り返ると君が ぽつり映る窓にぽつりと雫が落ちる あゝなんて日だ 笑い飛ばせりゃいいのにな 目には見えないものが在る 人は誰しも異が有る 認めて欲しいと そう願った 耳じゃ聞こえないものが在る 人は誰しも編である 認めて欲しいと そう願った 隣駅の切符片手に 過ぎゆく停車場が 一つ二つすぎて三つ目の化け物となる あゝどうしようもない僕を この世が嗤うんだ 痛い痛い痛い痛いと鳴くごとに 傷みを感じる 「人に生まれた」と 「化け物じゃない」と 仮に僕が叫んでも 誰もがきっと嗤うから 背を縮めて影睨んでいる なのに 上り詰まる電車片目に 映る君が笑うから 揺れて下る僕に “いいよ”と優しく語るから そいつのせいにして 我が身を認め そいつのせいにして この意を謳い そいつのせいにして この世を笑うんだ 発売日:2021-03-10 歌手:映秀。 作詞:映秀。・角野隼斗 作曲:映秀。