長い髪をかきあげて ひげをはやした やさしい君は ひとりぼっちで ひとごみを 歩いていたネ さよなら ぼくの ともだち 夏休みのキャンパス通り コーヒーショップのウィンドウの向う 君はやさしい まなざしで ぼくを呼んでいたネ さよなら ぼくの ともだち 息がつまる夏の部屋で 窓もドアも閉めきって 君は汗をかいて ねむっていたネ さよなら ぼくの ともだち 行ったこともないメキシコの話を 君はクスリが回ってくると いつもぼくに くり返し話してくれたネ さよなら ぼくの ともだち 仲間がパクられた日曜の朝 雨の中をゆがんで走る やさしい君は それから 変ってしまったネ さよなら ぼくの ともだち ひげをはやした無口な君が 帰ってこなくなった部屋に 君のハブラシとコートが 残っているヨ さよなら ぼくの ともだち 弱虫でやさしい静かな君を ぼくはとっても好きだった 君はぼくのいいともだちだった さよなら ぼくの ともだち さよなら ぼくの ともだち 発売日:1993-03-10 歌手:森田童子 作詞:森田童子 作曲:森田童子
電車が通るたび なつかしくゆれる チャーリーブラウンの店で 君を見つけた 赤いダウンパーカー ぼくのともだち あの頃君は 名画座の中で いつもスクリーンの向うに 孤独を見ていたネ 赤いダウンパーカー ぼくのともだち そんなに悲しい 目をしてぼくを見る 昔にこだわる君の話 ぼくにはもう辛すぎる 赤いダウンパーカー ぼくのともだち 弱虫で静かな君を ぼくはとっても好きだった 君はぼくのいい友達だった さよならぼくのともだち 君は少しの 酒に酔い ぼくは君の淋しい寝息を 聞いている 赤いダウンパーカー ぼくのともだち 何もなかった ぼくたちの終りに 君と冷たい牛乳飲んで 声を出さずに笑った 赤いダウンパーカー ひとごみに消えた 発売日:2003-03-05 歌手:森田童子 作詞:森田童子 作曲:森田童子