あわてて運転手さんがブレーキを、キイーッ、!の歌が含まれ

かつらの唄-月亭可朝

男のハゲ頭は精力家、ハゲ頭に悪人なしや

ハゲ頭は愛嬌あるで、

それでもかつらをようかぶる

出勤ギリギリ前に起きてきて、えゝ加減のりつけてぺったんこ頭にはって、

走るもんやから、石にけつまづいた途端に落ちたある。

あわてて拾うてつけたんはえゝけども、

砂がついたまゝひっつけたもんやから、

頭がヒリヒリヒリヒリヒリヒリしてからに、

風向きに走ったら、前がパクパクパクあいたりして、階段かけ上がって

電車に乗りしなドアに頭をハサまれて、あわてて体をうしろへひいたけど、

身体はホームに残ってるのに先頭だけ東京へ行ってまいよった。

なんちゅう電車かと調べてみたら、

「光号」やったやおまへんか。

女のハゲ頭はめったにおまへん。それでもかつらをようかぶる

文金島田の花嫁さん乗せてタクシーが走ってた。

その運転手さんの荒いこと。スピードあげては信号の手前で、キイーッ、

急停車、再びスピードあげて信号の手前で、キイーッ、急停車、

調子に乗って走ってる時、車の前に、こどもさんがひとり横断しかけた。

あわてて運転手さんがブレーキを、キイーッ、!

幸いこどもさんのちょっと手前で車は停まって、こどもさんは無事やった。

ところが反動というものは恐ろしいもんで、急停車の際に、花嫁さんが、

体を前にのめり出した そのトタン。

頭のかつらが飛んでもた。

「イヤ、かなんわこんなんホンマにかなわんわ、

うちらホンマにどないしょ」

といゝながら、フト前見たら運転手が文金島田で

ハンドル握ってるやおまへんか。

発売日:2017-11-15

歌手:月亭可朝

作詞:月亭可朝

作曲:月亭可朝