雨と風の吹く 嵐の途中で 駅は水面に浮かんでいる 轍が続いて遠い靄の向こう ひとりで眺めて歌っては そうだあなたはこの待合室 土砂降りに濡れやってくるだろう そのときはきっと笑顔でいようか もう二度と忘れぬように わたしにくれた 不細工な花 気に入らず突き返したのにな あなたはどうして何も言わないで ひたすらに謝るのだろう 悲しくて歌を歌うような わたしは取るに足りなくて あなたに伝えないといけないんだ あの花の色とその匂いを そうだあなたはこの待合室 風に揺すられやってくるだろう そのときはきっとぐしゃぐしゃになって 何も言えなくなるだろうな 悪戯にあって 笑われていた バラバラにされた荷物を眺め 一つ一つ 拾い集める 思い浮かぶあなたの姿 はにかんで笑うその顔が とてもさびしくていけないな この嵐がいなくなった頃に 全てあなたへと伝えたいんだ 苦しいとか悲しいとか 恥ずかしくて言えなくて 曖昧に笑うのをやめられなくなって じっと ただじっと蹲ったままで 嵐の中あなたを待ってる 悲しくて歌を歌うような わたしは取るに足りなくて あなたに伝えないといけないんだ あの花の色とその匂いを はにかんで笑うその顔が とてもさびしくていけないな この嵐がいなくなった頃に 全てあなたへと伝えたいんだ 花 あなたがくれたのは 花 発売日:2014-04-23 歌手:米津玄師 作詞:Kenshi Yonezu 作曲:Kenshi Yonezu
おはよう 早起きね 本日もお元気で あたしはこれから眠るところです おはよう 早起きで まだあだ名しか知らない それ位の方が想像も涌くのです 逆転した生活の中 唯一逢えるの朝の鳥 人々寝静まるこの時に暖かくなる この街に二人きりの時間がやって来た 勝手に吹く肌寒い風があたしばかり煽るから あなたの姿が愛しいのです 思い詰めた涙の道 乾かし唄う朝の鳥 死ぬのはやめようと 少し前のあたしに告げる 繰り返す闇と光にささやかに夢を見る 明日も同じ時間に ただ待っています どうかその時まで おやすみなさい 発売日:2007-05-30 歌手:aiko 作詞:AIKO 作曲:AIKO
あなたを抱きしめ目を閉じた まぶたの裏で雪が降る 長い時間だったのか あっという間だったかな 今日も一人歩いた道で ぼんやりあなたの事想う 沢山思い返したら今はまだ苦しいからね 何も知らなかったあの日からあなたを覚えた終わりまで 頷く仕草が好きだったいつもいつも見ていたかった この世の終わりは一緒に居ると 君と僕は似ていると 言われただけで飛び立てたの 寒い日はもう越せない 星が照らす白い道 あなたに逢いに行った道 特別胸が痛くって 冷たい風に汗をかく 遠く長く感じていてもあなたの姿が見えてしまえば きっと終わってしまうって体の奥が気付いてる 今どうしても我慢できないな 息を止めてないと泣きそう 声もぎこちないキスも運命と感じた時も 壊れぬようにと抱いたあなたの誰も知らない心を いつまでも守りたかった あたしだけが動けない 何も知らなかったあの日からあなたを覚えた終わりまで 頷く仕草が好きだったいつもいつも見ていたかった この世の終わりは一緒に居ると 君と僕は似ていると 言われただけで飛び立てたの 寒い日はもう越せない 発売日:2012-06-20 歌手:aiko 作詞:AIKO 作曲:AIKO
これが最後かもしれないと あなたにあたしはキスをする もう逢えないかもしれないと あなたをあたしは抱きしめる これが最後かもしれないと あなたの肩に顎をのせる これでもう逢えないかもしれない 帰るあなたに手を振ろう いつもそんな気持ちでいるから いつもこんな気持ちでいるから あなたの愛だけで生きていたい 高くまで消えない青い空のように永遠だったら たまにやって来る春が たまにやって来る夏が 明日も明後日も来年もやってきてくれるのかな わからない 何度直しても狂ってく 少し壊れてる腕時計 あなたの姿見てるだけで 笑ってこぼれる片想い これが最初かもしれないね あたし何も知りませんでした もう逢いたいよって言うための言葉をいつでも探してる 目を開けたらあなただけがいる 目を閉じるだけで浮かんでくる 長く噛んだガムの味のように いつまでも終わらない忘れないようなキスがしたい 知らず過ぎていく日々が頬をさらってく風が 全てあの人にあげればと後ろ髪をなでるから 止まらない 心があなたの事で全部埋まってしまった 夢見る隙間も残ってない あぁでも言わない たまにやって来る春が たまにやって来る夏が 明日も明後日も来年もやってきてくれるのかな 逢いたい 発売日:2015-04-29 歌手:aiko 作詞:AIKO 作曲:AIKO
遠ざかるテールランプ 雨の中 ひとり立ちすくみ ただ見つめてた 見慣れた車の 後ろ姿さえ 愛しく思えてくるのに 何がいけなくて 何故かすれ違い 二人は終わったのでしょう 頬を伝う雨のしずく ほろ苦くて 少ししょっぱくて 崩れそうな心と身体を どうやって支えるの あなたのない暮らしなんて 考えたこともなかったの 未来なんて 求めていないの ただ明日 すぐそばに あなたの笑顔があったら 本当にただそれだけなの ブレーキの音がすると ふり返り あなたの姿を 求めてしまう 冗談だよって あなたのまぼろし 笑ってほしかったのに そんな希望さえ かすかな望みも この雨が消しさってゆく 頬を伝う雨のしずく ほろ苦くて 少ししょっぱくて 凍えそうな心と身体を どうやってあたためるの あなたのない暮らしなんて 考えたこともなかったの 未来なんて 求めていないの ただ明日 すぐそばに あなたの笑顔があったら 本当にただそれだけなの 頬を伝う雨のしずく ほろ苦くて 少ししょっぱくて 崩れそうな心と身体を どうやって支えるの あなたのない暮らしなんて 考えたこともなかったの 未来なんて 求めていないの ただ明日 すぐそばに あなたの笑顔があったら 本当にただそれだけなの 歌手:あいざき進也 作詞:相崎進也 作曲:太田美知彦
あなたの姿が 遠ざかる 見送る八坂(やさか)神社の 石畳 愛し合っても この世には 想い届かぬ 夢がある 幸せでした あなたに逢えて 京都白川 おんな川 袂(たもと)にしまった 思い出を 揺らす未練の 川柳 きっとあなたが 困るから 追って行けない 巽橋(たつみばし) 幸せでした 二年の月日 祇園白川 恋の川 日暮れて華やぐ 町灯り 隠してください 涙顔 声も仕草も 何もかも 忘れられない 忘れない 幸せでした あなたに逢えて 京都白川 おんな川 発売日:2011-12-07 歌手:葵かを里 作詞:麻こよみ 作曲:影山時則
僕らはどこにいるんだろう、 あなたはどこにいるんだろう、 あなたをあなたにしてるもの、 それは一体なんだろう。 チョコレートを見てる両目や、 温もりを伝える両手や、 潮風を感じる鼻先、 日の光に透ける髪の毛、 きれいに磨かれた爪先、 愛しさに波打つ心臓、 不思議を考えている脳、 そのすべてを作る細胞。 それは一瞬で壊れては、 増えてすぐに入れ替わってく、 君がただの物質ならば、 とっくに君はここにはいない。 その笑顔、 その涙、 どこからくるのだろう? いつだって何度も何度も確かめたいよ、 形無きあなたの存在を。 橙色に染まってゆくウロコ雲に震えてる、 宝石のような心を。 いつだって何度も何度も確かめあおう、 僕らが生きてる奇跡を。 あなたの姿を越えたとこに、 あなたがいるということを。 宇宙は広大無辺です。 さっぱりとよくわかりません。 それとおんなじくらいに、 心の端もよくわからない。 真っ暗なようで輝いて、 触れてるようで離れている。 だから僕らは細胞を越え、 触れ合えるのかもしれません。 あの橙橙色、空の橙橙色、 忘れないで。 あの橙橙色、海のダイダイダイダイ色、 忘れないよ。 いつだって何度も何度も確かめたいよ、 日が暮れてく感触を。 橙色に染まってゆくウロコ雲に震えてる、 宝石のような心を。 いつだって何度も何度も確かめあおう、 見えなくなってしまう前に。 寄せては返す波の色に僕らは、 形だけを見てるわけじゃないだろ。 いつだって何度も何度も確かめ合おう、 ただ抱き合う温もりを。 橙色に染まってゆく、体を伝い滲んでゆく、 消えそうになる感触を。 そうやって何度も何度も確かめたいよ、 僕らが生きていたことを。 橙色が眩しいね、 それはなぜ? 僕らが生きているからさ。 泣いて、笑って、愛して、 抱いて、生きて、あなたを。 泣いて、笑って、愛して、 抱いて、越えて、細胞を。 発売日:2010-02-17 歌手:藍坊主 作詞:佐々木健太 作曲:藤森真一
「君の家の前まで送るよ」 そっと耳元で囁いて 誰かが聞いているから 睫が濡れるの 思わず知らず 何時もなら駅の改札口で あなたの姿を見送って とぼとぼと歩いて帰るの ひとり夕闇迫る この坂道を だけど今日は ふたり ふたり坂 影もふたり ふたり坂 遠まわりしたいほど幸福なのよ 今日は ふたり ふたり坂 揺れる ふたり ふたり坂 黄昏のなか 続く坂道 「君の部屋が見えたら帰るよ」 なんて意地悪ね わかるでしょ 私もずっといたいの 繋いだ手は もう離したくない 昨日まで家の玄関先で 笑って別れたひとなのに 灯がともる坂道の隅で 小石蹴ったりしてる 帰りたくない あああ今日の ふたり ふたり坂 別れつらい ふたり坂 明日も逢おうねってって指切りしても 今日の ふたり ふたり坂 揺れる ふたり ふたり坂 愛の絨毯 続く坂道 発売日:2013-05-22 歌手:秋ひとみ 作詞:さがらよしあき 作曲:小杉保夫
雨に濡れた 石段を あなたの足が 早すぎて 白い灯台 ついた時 あなたの姿 見えなかった 私の心の先っぽに 白い灯台 あったなら かなしい別れをする前に あなたの心も照らせたでしょう 岬めぐる 北風に あなたの声は 聞こえない 耳をそばに 寄せたのに あなたは何も 言わなかった 淋しい心の 片隅に かすかな光が あったなら 私のちいさな ささやきも あなたの心に 届いたでしょう 私の心の先っぽに 白い灯台 あったなら かなしい別れをする前に あなたの心も照らせたでしょう 発売日:2000-05-24 歌手:アグネス・チャン 作詞:喜多条忠 作曲:大野克夫
あなたの心へ私を届けて レース越しの朝陽のよう やさしさで包んで ざわめく街角 時間は流れて 色あせてく約束に 涙が出るの 淋しさを越えてゆく 愛を あゝ 歩いてゆく 抱きしめて 永遠に変わらないこの想いを …my love 夢で追いかける あなたの姿は つかまえても 指をくぐる 幻になるのよ 金色の舟が岸辺を離れて 幸福へと旅をする 私を呼ぶわ 切なさの深さより 愛は あゝ 尊いのね 抱きしめて 悲しみのない国へ つれていって …my love 瞳「め」を閉じれば あなたがいる いつだって… 淋しさを越えてゆく 愛を あゝ 歩いてゆく 抱きしめて 永遠に変わらないこの想いを …my love 切なさの深さより 愛は あゝ 尊いのね 抱きしめて 悲しみのない国へ つれていって …my love 発売日:2010-07-07 歌手:浅香唯 作詞:吉元由美 作曲:和泉常寛