それからしばらくしての歌が含まれ

パンプキン・パイとシナモン・ティー-さだまさし

二丁目の交差点から17軒目で

時々走って2分と15秒

平均112.3歩目に我等の

コーヒー・ベーカリー『安眠』がある

お人好しのマスター三十六 独身の理由は

引っ込み思案で 照れ屋でまぬけの 複雑な性格による

コーヒーは確かにうまい でも僕等男には

理解出来ないが娘等は ここのかぼちゃパイが 美味しいという

パンプキン・パイとシナモン・ティーに

バラの形の角砂糖ふたつ

シナモンの枝でガラスに三度

恋しい人の名を書けば

愛が叶えられると 娘等は信じてる

ミス・パンプキンのいつもの座席は

窓際のゴムの木の向う側

背は高からず 低からず 容姿端麗

彼女は僕等の憧れの的

実は不敵にもマスターがこのマドンナに恋をした

まぬけないじらしさ見たさに

授業を抜け出して来てるのに

ちっともらちがあかないマスターは

照れ屋でまぬけだから

たった一言かけた言葉が

事もあろうに「毎度ありがとう」

日頃のお世話に感謝をこめて

僕等はまたまた授業抜け出して

シナモンの枝でガラスにラブ・レター

ミス・パンプキンに差し出した

ところが急に店を飛び出した彼女の

背中とマスターの半ベソ交互に見くらべ

僕等は立場失くして

ひたすらうろたえた

それからしばらくしてマスターは

お陰さまで嫁さんをもらった

相手がミス・パンプキンかどうかは

ああいう性格だから白状しなかった

ただそれから僕等の待遇が

良くなった事と

僕等の追試が決まった事の

他には変わりは無い

2代目ミス・パンプキンはなかなか現われないけれど

此頃すこうし僕等にもかぼちゃパイの

味が解ってきたところ

パンプキン・パイとシナモン・ティーに

バラの形の角砂糖ふたつ

シナモンの枝でガラスに三度

恋しい人の名を書けば

パンプキン・パイとシナモン・ティーに

バラの形の角砂糖ふたつ

シナモンの枝でガラスに三度

恋しい人の名を書けば

発売日:2004-06-30

歌手:さだまさし

作詞:さだまさし

作曲:さだまさし

ブブリチキ-加藤登紀子

またまた雪が降って、今日も寒い夜だ。

こんな日にゃ、酒でも飲まなきゃ、こりゃいられないと、

いつもの酒場に酔どれが集る。

その酒場で、いつも来るブーブリチキを売るおばちゃんがいて、

これが飲んべえで、ブーブリチキって、

ちっちゃな丸いパンだけど、これを売りながら、

飲んで飲んで、やけっぱちになって歌ってるんだ、いつも。

グビーチェ ブーブリチキ

ガレーチ ブーブリチキ

ガニーチャ ブーブリチキ

スダ バスクレイ

夜が寒けりゃ 買いなブーブリチキ

熱いブーブリチキ ヴィ・パジャレ!

それからしばらくしておばちゃんは死んだ。

寒い雪の晩にきっとまた酔っぱらって、酔っぱらって、

そのまんま眠っちゃったのかも知れない。

おばちゃんには一人だけ息子がいるっていう話だったんだけど、

死んだ時には誰も来なかった。

グビーチェ ブーブリチキ

ガレーチ ブーブリチキ

ガニーチャ ブーブリチキ

スダ バスクレイ

夜が寒けりゃ 買いなブーブリチキ

あついブーブリチキ ヴィ・パジャレ!

グビーチェ ブーブリチキ

ガレーチ ブーブリチキ

ガニーチャ ブーブリチキ

スダ バスクレイ

夜が寒けりゃ 買いなブーブリチキ

あついブーブリチキ ヴィ・パジャレ!

飲んで歌って 踊り狂って

朝が来るのを 待つのさ

夜が寒けりゃ 買いなブーブリチキ

熱いブーブリチキ ヴィ・パジャレ!

歌手:加藤登紀子

作詞:ロシア民謡・加藤登紀子

作曲:ロシア民謡

鼻から牛乳〜世紀末バージョン〜-嘉門達夫

彼女とデートをしている時に 彼女がおもむろにこう行った

「ねぇ、どうしてアタシといる時ケータイの電源オフってるの?」

チャラリー鼻から牛乳

「いや、せっかく2人でいるのにさあ、邪魔が入るとうっとおしいだろ」

「他の女からかかって来たら困るからでしょ」 チャラリー鼻から牛乳

「そんな事ある訳ないだろ」

「じゃあ電源入れときなよ」 チャラリー鼻から牛乳

「あ、あぁいいよ…」

それからしばらくしてタイミング悪く ケータイの着メロ鳴り出した

留守番電話サービスセンターに つながるまで時間をかせぐ

「何してんの?早く出なよ」 チャラリー鼻から牛乳

「あ、あー、もしもし、あ、はい、はい、

のちほどこちらからかけ直しますんで」

「誰から?」 チャラリー鼻から牛乳

「し、仕事の電話」

「ちょっと貸して…ミキって誰よ?」 チャラリー鼻から牛乳

「三木はじめさん…」

なんとかその場はごまかして 彼女が部屋にやって来た

コーヒー入れるねってキッチンに立ってひと事こう行った

「この部屋誰か来た?」 チャラリー鼻から牛乳

「い、いいや」

「マグカップの場所がいつもと違う」 チャラリー鼻から牛乳

「こないだちょっと整理したから…」

「なんでアタシのメイク落としこんなところに置いてあんの?」

チャラリー鼻から牛乳

「間違えて置いたのかなあ…」

「ゴミ箱の油取り紙、何?」 チャラリー鼻から牛乳

「最近ちょっと油性気味だから…」

なんとかその場はごまかして ベットでイチャイチャしていたら

ピンポーン 「あ、ちょっと待って、ハーイ」 ガチャ

「来ちゃった」 チャラリー鼻から牛乳

鼻から牛乳 鼻から牛乳 鼻から牛乳

最近ラブラブのカレと ビデオを借りにやってきたの

「これ借りようよ」

「これ見たじゃん、こないだ」

「…見てないよ」 チャラリー鼻から牛乳

なんとかその場はごまかして 近くのナジミのラーメン屋

2人で入って行くと店長 一言こう言った

「オナカ空いちゃったー、店長アタシいつものー」

「おっ、カレシ、ヒゲ剃ったんだ?」

「えっ…」 チャラリー鼻から牛乳

なんとかその場はごまかして 彼がアタシの部屋にやって来た

ビデオを見ながらなごんでいたら カレシがこう言った

「あ、このカメラあと一枚じゃん、一緒とろ…カシャ、ギーギーギー、

明日会社行く時さあ、現象出しといてやるよ」

「あ、いや、その、」 チャラリー鼻から牛乳

「写真立て裏返ってるけど、なんで?」 チャラリー鼻から牛乳

「掃除したから」

「スポーツ新聞なんか読むんだ」 チャラリー鼻から牛乳

「その占い良く当たるから…」

「こんなデッカイ指輪するんだ」 チャラリー鼻から牛乳

「親指用なの…」

「この時計男モンじゃん」 チャラリー鼻から牛乳

「お、大きいの好きなの…」

「このサーフボードどしたの?」 チャラリー鼻から牛乳

「ひろったの…」

「あ、そうそう、こないだ頼んでたさあ、アレどうした?」

「あ、あーあれ、も、もらっといたよ、沖縄のツアーパンフ」

「え…沖縄?」 チャラリー鼻から牛乳

鼻から牛乳 鼻から牛乳 鼻から牛乳

「ピザのLひとりで食べたの?」

チャラリー鼻から牛乳

「アタシ、大食いチャンピオン…」

発売日:2000-11-01

歌手:嘉門達夫

作詞:嘉門達夫

作曲:嘉門達夫

いくじなし-筋肉少女帯

フェティシストの兄はいくじなし

フェティシストの兄はいくじなし

それでも僕の姉さんと恋におちました

フェティシストの姉はかわいくて

フェティシストの姉はかわいくて

それでも根性なし男と恋におちました

僕の姉さんは美しかったが若くして死んだ

姉は美しかったが、いかれていた フェティシストだった

空模様の気嫌の悪い日には 夕暮れまで近所をうろつきまわった

葬式の夜 姉さんの恋人と称する男がやって来て

僕に言った「ケンジ君 これからは僕を兄さんだと思ってくれ」

その夜、兄さんは僕の手を握ってこう言った

「君の姉さんとは理解し合っていたよ」

やがて彼は感極まったのかポロポロと涙を流し始めた

僕の手を握りながら、涙を流し始めた

その手は妙に暖かく僕はちょっといやだなァと思っていた

それからしばらくして兄さんは僕の家に遊びに来るようになった

遊びに来るというのは言い訳で僕に金をせびりに来るのであった

「ケンジ君 ちょっと都合してくれないか、

悪い友人にひっかかってしまってねぇ」などと言いつつ

その日も僕の手から金を受けとり

兄さんはテレた笑いを浮かべていたが、

ふいに真顔になって僕に言った「ケンジ君二人で旅に出よう

どこか遠い旅に出よう 見たこともない国の風に吹かれたら

姉さんの事なんかすぐに忘れられるだろう

のんびり暮そう あまり金にはならないかも知れないけれど

まっとうに生きるということはそーいうことなんだなァ」

結局二人でアンテナを売りながら旅を始めた

テレビもないような村でもうれしそうに買ってくれて

「ありがたい」とまで言ってくれた 僕も何だか気分がよかった

アンテナは飛ぶように売れて 僕たちはお金持ちになった

それはいい気分だった 一日中ニコニコして暮らした

そんなある日 僕は生き倒れの女の人を見た

その人は心なしか姉さんに似ていて 気にはなったが

助けずに通りすぎてしまった

次の日 結局その人は死んだと聞いた

その話をすると兄さんは僕を怒鳴りつけた

「ケンジ君!ケンジ君!僕はそんな男に教育した覚えはない

姉さんだってあの世で悲しんでいるはずだ

ケンジ君!このいくじなしが!いくじなしが!この根性なしが!」

僕と兄さんは鉄棒が好きだった

小学校の校庭開放にいって 二人で鉄棒でグルグルと回った

グルグル回っていると いやな事や姉さんの事なんかは

不思議と忘れてしまえるのだった

回りながら兄さんは僕に言った「ケンジ君なんだか気持ちがよいねぇ」

「なんだかとっても気持ちがいいですねぇ」グルグルグルグル………

グルグル回りながら兄さんはこう言った

「ケンジ君!ケンジ君!今思うと君の そして僕の姉さんの事は

とてもいい思い出だったよねぇ」

兄さん!兄さん!いくじなしの兄さん!

僕は君と姉さんを脳髄は人間の中の迷宮であるという

観点からあえて許そう だから兄さん

どんなにたくさんの人がバカにしても

君たちはフェティシストであり続けてほしい

兄さん 聞いているのか? 兄さん 聞いているのか?

しかし その後兄はしがないアンテナ売りで一生を終えた

このいくじなしが…………

発売日:1992-03-21

歌手:筋肉少女帯

作詞:大槻ケンヂ

作曲:筋肉少女帯・斉藤清二

Beautiful Days-松下優也

発売日:2012-02-22

歌手:松下優也

作詞:Kenn Kato

作曲:Jin Nakamura

出てきた男-月亭可朝

ある道で、美人がひとり、

浅丘ルリ子と吉永小百合とジーナ・ロロブリジーダをミックスして

オーブンで蒸したような美人

お稽古ごとの帰り道、

きょうは帰りが遅なった。峠のとこまできた時に、ひとりの男が現れいでて

「姉ちゃん、どこ行くのんけ」

「わたしは峠を越えて、お家へ帰る途中です」

「そら、危ないで、女の夜道は危ないからボクが家まで送りましょう」と、

この男、始めのうちは、何にもせなんだけども、

途中まできたらヤニワニ行動に移り出しよった。

「アーレー、助ケテ!」

というてるところへ、別の男が現れて、

格斗の末、その痴漢を追っぱらってくれた。

「ありがとうございました。危ないところを助けてもらいまして」

「ほんまに姉ちゃん危ないとこやったで、

ボクがぐうぜんにここ道通らなんでみな

姉ちゃん今ごろボロボロにされてるとこやがな、いやよかったな、

けがはなかった。あゝよかったよかった。

それはそうとこんな暗闇、いったいひとりボッチでどこへ行きまんねん」

「ハイ峠を越えてお家へ帰る途中です」

「そら、危ないで、女の夜道は危ないからボクが家まで送りましょう」と、

この男、始めのうちは、何にもせなんだけども、

途中まできたらヤニワニ実地に移り出しよった。

「アーレー、助ケテ!」

というてるところへ、また別の男が現れて、

ハンマー投げやら、飛行機投げで、その痴漢を追っ払ってくれた。

「ありがとうございました。危ないところを助けてもらいまして」

「ほんまに姉ちゃん危ないとこやったな。

ボクがぐうぜんにここ道通らなんでみな

姉ちゃん今ごろナア ガタガタのヅタヅタにされてるとこやがな、

いやよかったな、けがはなかったか。

そうかそれはそうとひとりボッチでこんなとこどこへ行きまんねん」

「ハイお家へ帰る途中です」

「そら、危ないで、女の夜道は危ないからボクが家まで送りましょう」と、

この男途中で、なんやややこしいことしようと思たけども

家があんまり近すぎて先家の方へついてしもた。

娘はんの両親が喜んだ。「なんと勇敢な男性でしょう。

うちの娘もトシ頃や、どうか結婚してください」と、

二人はうまいこと結ばれた。

それからしばらくして

花嫁さんがよくよく考えてみたら、そのムコはんは、

一番始めに出てきた男やったやおまへんか。

発売日:2017-11-15

歌手:月亭可朝

作詞:月亭可朝

作曲:月亭可朝

This Life-杉真理

発売日:2019-02-27

歌手:杉真理

作詞:杉真理

作曲:杉真理