日が暮れるのが早くなって ヘッドライトが街を泳いで 何度も照らされる思い出が ふっと 夕闇の上 浮かんでいく 片っぽの小さな靴 落ちている高架下 くぐり抜けていく帰り道 秋が深さを増すほどに 一人 懐かしさに 溺れていく 乾ききらないシャツにばかり 仕方なく袖を通す日々 悲しいほど 熟れ過ぎた 後悔の実に汚されてる 手を離した日に見送った 飛行機雲のように 美しいまま 薄れてくれるなら どんなに楽に夜を跨げるだろう 一人きり 迷い道 二人きりに戻りたい 特別かっこいい 靴じゃなくていい 肩の力が戻りさえすれば また、ほんの少しの望みを抱えて朝を迎えられる 感傷的な景色、だけが罪 明日の風に身を漂わせても 一番会いたいと願う人は 違う空の下。 もう二度と 同じ匂いには触れられない どこで暮らしているかも知っているし 道ばたですれ違うことも きっとあるでしょう だけどただ一つ 足りないもの それは、おそろいの気持ち 一人きり 悪くない 二人きりを忘れない 中途半端は脱ぎ捨てて 裸足で歩こう もう片一方の靴 見つけてあげてよ どこかで泣いているあの子に 夕日はもうすっかり落ちて 星がうっすらと瞬いて 思い出を静かに眠らすように 「おやすみなさい」と囁いた 発売日:2007-02-14 歌手:紗希 作詞:紗希 作曲:紗希
灼かれた眼に捕まった犯罪者は 人間性をまだ剥がされずにいるの 嘆きだけが私を肯定した 最悪で博して 首を捧げた 喜劇の主役は永遠に自己否定を 命に群がる背徳は替え難いか 讒言を集めよう 違和感捉えて本能で それも悪くない 悪魔になったなんて言わないで 本当の感情を消さないで 救けてあげてよ 見て見ぬ振りの女神様 孵らせないで 解ってはいけないの 穢れた手を繋いだ傍観者は 人間性をまた失わせているの 私たちは裏切った共犯者を 快楽で脅して 罪を喰わせた 猛毒の青い薔薇に私だけが立ち竦んだ 奇跡に群がる赤い薔薇が牙を剥いた 今日だけでも感覚のない 人形にでもなれたら 夢が見たくない 悪魔になったなんて言わないで 本当の感情を消さないで 壊してあげてよ 偽善者たちの理想郷 間違えないで 奪ってはいけないの 咲ってるほら 憶えてるよ 閉じ込めただけ 咲ってるまだ 騙せないよ 何時までも過去は刺す 刺す だから 未来の全てが吊るされようと 誰一人許せない 悪魔になったなんて嘘みたい 私たちは嘘吐きで地獄みたい 見つけてあげてよ 優しい嘘を 傍観者 囚われないで 解放されたいの だけど苦しいよ 私を探してよ 眼が合ったことを 私は忘れないよ どうして 掴んでくれなかったの 発売日:2021-11-17 歌手:宮下遊 作詞:宮下遊 作曲:宮下遊