神社の境内 通り抜けたら、駅まで続くあの坂道。 遠くで聞こえた君の声は、踏切待ちで掻き消された。 電車が通り過ぎてく音に耳を塞いでいた。 ひとりだけマスクをして写した記念写真も。 授業中、君がそっとくれたのど飴の切ない味も。 “さよなら”思い出だけが僕らを置き去りにして、 ただ過ぎてゆく時間の中で立ち尽くしていた。 いま目に映った景色すべてが、スローモーションになってゆく。 足りない何かを見つけられたら、大人になってゆけるのかな? 電車が通り過ぎてく音が胸に響いていた。 この遮断機が上がると僕らはまた進まなきゃ。 果てしなく続く坂道を足早に駆け上がってゆく。 “さよなら”巻き戻せない時間があるってことは、 そんなことはね、分かっている。分かっているから。 近くにあることさえも気付かず見過ごしたもの。 遠くにあると思い込んでいつしか失くしていたもの。 “さよなら”思い出だけが僕らを置き去りにして、 ただ過ぎてゆく時間の中で立ち尽くしていた。 発売日:2018-02-14 歌手:H△G 作詞:H△G 作曲:H△G