街路樹も染まるから 素知らぬ顔で赤色 裏切られた気分で 寒空の下で
母親のあきれ顔 寒々とした旭町 非暴力の近海で爆撃機が飛んで
町が夜を追い出そうとするから夜空の下 大げさに騒いでは炎を焚いた
ビルの明かり 街灯 電飾看板など ついに都市は孤独を克服したのだ
抱きしめたあの人も 向かい風の嘲笑も 讃えられる事なかった君の勝利も
かつての戦場に人が営んだとて 悲惨な事件の現場に花手向けたとて
捨てられた町に未だ木々が根付くとて 祖父へのお供え物に虫がたかるとて
虚しさに生きてその最中に笑えよ さよならは一瞬だその最中に歌えよ