生き残ったものだけ明日があるというならの歌が含まれ

アルビレオ-VALSHE

夢に見たものは 水底の摩天楼

息ができないと あの子も溺れてゆく

押し寄せる水は 独善に染まったバイナリ

畏敬の念さえ 上部だけをなぞった

命麗しき ニヒリストの天上

花を咲かせよう 路地裏で開くラフレシア

静かに眠っていたいのにアラームは鳴り響く

体の打つノイズもイヤホンから聞こえてる

千の花火よ 花火よ夜を照らせ

瞬き瞬く 一度きりの巡り合い

重なり重なる ひとつになれ

触れた肌が 痛くなるくらい

首から下はもう 安らぎを求めてた

首から上だけ 矜恃をまだ求めた

右も左も そう分かり合えはしない吹き溜まり

重力に引かれて どこまでも落ちてゆく

成すべきことなど 多分何もできない

願わくば誰かと そんな日々に意味を感じさせて

生き残ったものだけ明日があるというなら

許して 大義なき寂しさからの逃避行

三千世界の 世界の果ての星で

もがいてもがいた 傷だらけの体で

重なり重なる ひとつになる

どちらが消えても 気づかないほど

ああ 蜜に蝕まれ

泣いたままで溶けてしまえれば

どれほど楽だろうか

静かに眠ってたのにアラームは鳴り響く

目を開けばまだ自分でいられた

今何もかもを諦めはしない

千の花火よ 花火よ夜を照らせ

瞬き瞬く 一度きりの巡り合い

寄り添い寄り添う 二つ星

美しい輪郭は交わらず

その気高さを一人見上げた

発売日:2020-04-01

歌手:VALSHE

作詞:岡田ピロー

作曲:doriko