「なんだか報われない噺ね」の歌が含まれ

能く在る輪廻と猫の噺-骨盤P[初音ミク]

華やかな大通りの棄てられた蝙蝠傘の下

草臥れた尻尾上げて毛繕う黒猫在りました

「ちょいと道往く其処の御嬢さん、御出で此処らで一つ話ましょう」

猫は云う「今日の噺は、そうだ昔に路端で聞いた愉快な悲恋など」

「昔交わらざる身の上の淡い恋に溺れた鳥と兎が居ました」

「叶わない夢なのでしょう?オキノドクサマ」

「いいえ、冷たい旅路の果てに二匹身体を捨てて結ばれたのです」

「なんだか可笑しな噺ね」

薄芽吹く街路樹を眺め見るハイカラ服の横

草臥れた尻尾振って手を招く黒猫在りました

「此れは何時かの可愛い御嬢さん、今日はも一つ噺聴かせましょう」

猫は云う「そうだな今日は、ええと嫉妬の炎に舞った醜い蝶の噺」

(中略)

「そして番を離れた揚羽は曾て愛した雄を喰い荒らしました」

「どうやら有り触れた寓話のようね、オアイニクサマ」

「いいえ、痛快なる喜劇には惨たらしい落ちが付き物なのです」

「なんだか報われない噺ね」

「やあや、またまた遭った。御嬢さん、今日は最後に一つ聴かせましょう」

猫は問う、嗄れた声で「御存知だろうか百回生きたお喋り猫の噺」

「時に歓天喜地の夜も又は老少不定、異域之鬼の代も」

「成程話題には欠かないようね、ゴシュウショウサマ」

振り返る先に猫は無く、街の風に揺れる雨傘カラカラ

「なんだか不思議な噺ね、――嗚呼」

娘は哂う「今宵は雨かしら」

発売日:2013-01-23

歌手:骨盤P[初音ミク]

作詞:骨盤P

作曲:骨盤P

能く在る輪廻と猫の噺-ダウト

華やかな大通りの 棄てられた蝙蝠傘の下

草臥れた尻尾上げて 毛繕う黒猫在りました

「ちょいと道往く其処の御嬢さん、御出で此処らで一つ話ましょう」

猫は云う「今日の噺は、そうだ昔に路端で聞いた愉快な悲恋など」

「昔交わらざる身の上の淡い恋に溺れた烏と兎が居ました」

「叶わない夢なのでしょう?オキノドクサマ」

「いいえ、冷たい旅路の果てに二匹身体を捨てて結ばれたのです」

「なんだか可笑しな噺ね」

薄芽吹く街路樹を 眺め見るハイカラ服の横

草臥れた尻尾振って 手を招く黒猫在りました

「此れは何時かの可愛い御嬢さん、今日はも一つ噺聴かせましょう」

猫は云う「そうだな今日は、ええと 嫉妬の炎に舞った醜い蝶の噺」

「そして番を離れた揚羽は曾て愛した雄を喰い荒らしました」

「どうやら有り触れた寓話のようね、オアイニクサマ」

「いいえ、痛快なる喜劇には惨たらしい落ちが付き物なのです」

「なんだか報われない噺ね」

「やあや、またまた逢った。御嬢さん、今日は最後に一つ聴かせましょう」

猫は問う、嗄れた声で「御存知だろうか百回生きたお喋り猫の噺」

「時に歓天喜地の夜も又は老少不定、異域之鬼の代も」

「成程話題には欠かないようね、ゴシュウショウサマ」

「振り返る先に猫は無く 街の風に揺れる雨傘カラカラ」

「なんだか不可思議な噺ね、 ̄ ̄嗚呼」

娘は哂う「今宵は雨かしら」

発売日:2012-08-15

歌手:ダウト

作詞:骨盤P

作曲:骨盤P