安いダンスホールは たくさんの人だかり 陽気な色と音楽と 煙草の煙にまかれてた ぎゅうぎゅう詰めのダンスホール しゃれた小さなステップ はしゃいで踊り続けてる おまえを見つけた 子猫のような奴で なまいきな奴 小意気なドラ猫ってとこだよ おまえはずっと踊ったね 気取って水割り飲みほして 慣れた手つきで火を点ける 気のきいた流行(はやり)文句だけに おまえは小さくうなづいた 次の水割り手にして わけもないのに乾杯 こんなものよと微笑んだのは たしかにつくり笑いさ 少し酔ったおまえは考えこんでいた 夢見る娘ってとこだよ 決して目覚めたくないんだろう 「あたいグレはじめたのは ほんのささいなことなの 彼がイカれていたし でもほんとはあたいの性分ね 学校はやめたわ 今は働いてるわ 長いスカートひきずってた のんびり気分じゃないわね 少し酔ったみたいね しゃべり過ぎてしまったわ けど 金がすべてじゃないなんて きれいには言えないわ」 あくせくする毎日につかれたんだね 俺の胸でねむるがいい 今夜はもう眠らず ゆうべのくどき文句も忘れちまって 今夜もさがしに行くのかい 今宵眠れるやさしい胸を そうさおまえは 孤独なダンサー 発売日:1999-03-17 歌手:尾崎豊 作詞:尾崎豊 作曲:尾崎豊