あなたがこの手紙読む頃には、もう外は春でしょう。 私は今こうして、最後の言葉を書き綴っています。 隣で眠ったあなたの横顔、眺めてたら笑みが零れます。 あなたを悲しませるのは、きっとこれで最後になるでしょう。 できる事ならば、もっと二人で悩んだり、笑い合っていたかった。 だけど心は穏やかです。ただあなたの寝息を聞くだけで、 生きてるってことは奇跡だと、今になって思うのです。 哀しみに暮れるあなたもいつかきっと、 心から愛したいと思える人と、巡り会うことがあるでしょう。 その時はどうか、ためらうことなくあなたの愛をあげて下さい。 あなたは真っ直ぐな人だから、その不器用さが心配です。 私の抜け殻に埋もれないで。あなたはあなたの幸せを。 だけど一年に一度の、私の誕生日くらいはそっと思い出してほしい。 それだけが、ささやかな願いです。 ここに書き切れなかったこと、まだまだありますが 結局、私が一番あなたに伝えたい言葉はきっと 「ありがとう。」 あなたに遺せるものなど、この手紙くらいかもしれません。 それでも私のすべてを込めて、あなたに届けたいと思います。 あなたと出会い恋をして、その暖かな愛に包まれて 生きてるってことはそれだけで奇跡だと、私は今だから思うのです。 発売日:2011-01-12 歌手:AJISAI 作詞:松本俊 作曲:松本俊