何者にもなれない君だから出逢えたの歌が含まれ

メル・ユース-Halo at 四畳半

風と踊る様に長い髪を揺らして

少女は語る たったひとつの冒険譚を

水飛沫を上げて駆け抜ける様だ

火花を散らせ 瞬く間に時は過ぎる

何者にもなれない自分が嫌いで

それでも消えない憧れを抱えていた

扉を開いていく 眩しさに目が眩んだ

そこで何が待とうとも 止まれないだろう

迸る閃光 あの匂いを憶えている

思うよりずっと大切なもののような

忘れていたはずの記憶が君を呼んでる

今 迷いも無く飛び込んでいく

空っぽの心をぶら下げて歩く

誰にも言えない秘密を隠している

慰め合うように私は笑って

何よりそれがふたりの距離になった

分かち合う思いさえも それぞれ答えは違った

交わす言葉の幾つが伝わるだろう

空を裂いた咆哮 声は弧を描いていく

怖れや不安を掻い潜って君の方へ

吹き曝しの思いに容赦無く打ち付ける雨

今 降り頻る過去が滲む

扉を開く度に 手の平を溢れていく

懐かしい匂いのする それを知ってる

はじまりをいつか忘れる日がくるのかな

それならばいっそ作らなければ良かった?

いや違うな 記憶が今 私を作っている

ほら 迷いなど振り払って

迸る閃光 あの匂いを憶えている

はじまりがいつか薄れてしまったって

もう忘れていたはずの記憶が君を呼んでる

今 ひとつずつ思い出していく

風と踊る様に長い髪を揺らして

少女は語る

何者にもなれない君だから出逢えた

なあ 未来はどうやらすぐそこまで

今 迷いも無く飛び込んでいく

発売日:2016-11-09

歌手:Halo at 四畳半

作詞:渡井翔汰

作曲:齋木孝平