うつらうつら居眠りの只中に、 遠くから音がする しだいしだいに近付くその音に、 つられて家を出る ひっかけた下駄の鼻緒がすり切れて、 おまけに夕立に降られちゃ、もう拍子抜けさ 取り繕った下駄を履き直して、 どうにか、家を出る 今年もまた、お見掛けできるだろか 杏子屋娘は 橙色した灯りに照らされて うすい紅の君が振り返る あの時はまだ あまり知らない したたる蜜を眺めてるだけ 甘い香りと 青いかんざし 素足についた夕立の跡 困った君のそば 枕湿らす、 暑い夏の夜 発売日:2017-08-09 歌手:南壽あさ子 作詞:南壽あさ子 作曲:南壽あさ子