生まれた時に僕には その小さな小さな掌に 大切そうに握りしめてきたものがある 生まれた時に僕は この小さな小さな体よりも ずっと大きな宝物を抱きしめて来た 右手には永遠の未来 左手には無限の希望 心は透き通って愛は 果てしなく深く いつかしらぬ間に 僕の掌はこんなに いつか大きく育ったけれど 握りしめたものは何故か小さくしぼんでしまった 生まれた時に誰もが 抱きしめてきた宝物がある 使えば使うほどに増えてゆく不思議で大切なもの 右手には溢れる元気 左手には強い勇気 たった一度の人生 たった一度だけの いつかしらぬ間に 僕の掌は既に とても汚れてしまったけれど あと少しだけほんの一寸だけ頑張ってみようかな 仮に来年の春に僕の 生命(いのち)が尽きると判っても その次の春に咲く花を 明日植えるように 生きてゆきたいと 生まれた時に僕には その小さな小さな掌に 大切そうに握りしめてきたものがある…… 発売日:2003-07-23 歌手:さだまさし 作詞:さだまさし 作曲:さだまさし