哀しい日は哀しくなれ そう自分に言い聴かせる たった一つだけの心 もがいたって広がらない 茜色の空はいつか 時間(とき)の中に沈んでいた こんな夜は好きな人と 逢うことさえ重たくなる ぐっとこらえていても 見上げられず ほどいてあげたい どうしても どうしても 泣きたくなったときには 母よ あなたの残した手鏡に泣いています まだ生きてた頃のある日 細い廊下酔って歩く 変な顔とうれしそうに のぞいていたこの手鏡 父 それともかくすように 一人だけで忍ばせてた あなただけの男(ひと)だったの 庭の遠くに気にかけてた ぐっと強がるくせは 受け継いでる あなたを真似して いまもなを いまもなを 泣きたくなったときには 母よ あなたの残した手鏡に泣いています どうしても どうしても 泣きたくなったときには 母よ あなたの残した手鏡に泣いています 歌手:藤あや子 作詞:松本一起 作曲:久地万里子