歩道橋の下に燕が巣を作ったと お前が言ったのは朝だった 俺は髭を剃りながら 春だからねと言った 玄関のベルがなって小さなトラックが お前の荷物を運んで行った 二年ばかりの生活のうちに 白いタンスと鏡がふえた 歩道橋の下に燕が巣を作ったと お前が言ったのは朝だった 俺はそれを想い出して 服を着替えて行った 黄昏の歩道橋は夕陽に照らされて 燕の姿はどこにもなかった 今日から一人と思ったとたん 赤い夕陽が心に落ちた 発売日:1995-11-01 歌手:古谷一行 作詞:喜多条忠 作曲:伊勢正三