木箱に腰かけてヨ 蟹をはずす時はヨ みぞれを肩に 若衆が 口をむすぶヨ 流氷のこした 四月の海で おんなだてらに 舵を握る 蟹船は 砂の家 女衆四・五人でヨ 蟹をはずす時はヨ ささくれ指で血だらけで 命削るヨ 電灯ともした 倉庫の中で 飯を食う時ゃ 笑えるが 蟹網は 砂の風 おやじおふくろ 弔う燈明 下げて今年も 舵を握る 蟹船は 砂の家 歌手:吹越通 作詞:相馬美好 作曲:桜田誠一