リベラ-TOUYU

身体を糸に繋いで操ってしまいたい

私はいつも不完全を謳歌している

見えない壁を恐れて手探りで一歩

どこまでも続く隘路に迷い込んだようだ

揺蕩う思いを少しでも突いて

ふいに転んで傷を付けて

支えていた手のひらが

今も波打つ水に映る

この先何年でも枯れない思いは

私をずっと人間たらしめるから

胸の奥深く誰も見えない箱へ

今だけは全て忘れさせて

思い出に壊されてしまうから

仄暗い空蠱惑に彩る

頭を過る言葉はふうせんのように

手を離せばもう色すら思い出せない

重ねてきた傷だらけの哀

剥き出した灰色の情景

それでもまだ軋む寄る辺

今も飽くまで此処に縋る

暮れ泥む空と踊る調べ

十字路で光り続けているのは

嫌うことを恐れているだけ

止まらない涙が溢れても

胸の空洞に吸い込まれないで

いつまでもそのままでありたい

これ以上にないほどに尊い

落としたものも数知れない

それでも知ってしまったんだ

他でもない自分のことを

ありふれたものは何処にもない

知れば知る程全てが難解で

何もかも捨ててしまいそうになる

今だけは全て忘れさせて

きっと忘れることなんて出来ないから

見えることのない光を望んだ

この先何年でも枯れない思いは

私をずっと人間たらしめるから

胸の奥深く誰も見えない箱へ

今だけは全て忘れさせて

思い出に壊されてしまうから

私のことだけを見つめて

発売日:2016-11-30

歌手:TOUYU

作詞:TOUYU

作曲:TOUYU