April Showers-Aimer

長い雨に遠ざかる声 足を止めて町を眺める

煙る空がどこか奇麗で 懐かしい場所に変わって

いつも傍にいてくれたよね 俄雨に立ち尽くす日も

ふいに浮かぶ過ぎた景色と 木陰の下 雨宿り

小さくて幼い それはまるで

泣き虫な誰かみたいで

四月の雨 濡れた羽

雲雀はまだ 飛べずにいる

浅い春の冷たさに身をすぼめて 時を待ち続ける

日差しの種 淡い夢

羽ばたくまで 唄を添えて

遠い空の切れ間へと 五月の花の名を 今は知らずに

長い影と呼びかける声 時を止めて星を見た夜

眠る前に交わした言葉 失くしたくないものばかり

小さくて幼い それはいつも

泣いていた 傍にいたくて

失くせないもの増えるたび

暖かさに沈んでゆく

通り雨の冷たさに身をすぼめて 歩き出せずにいる

ゆずれないもの ひとつだけ

鞄の中 仕舞い込んで

今でもまだ覚えてる右手のぬくもりと 唄を頼りに

遠く響く雷鳴には 春の嵐の手招きの音

いつか ここで 同じ景色を見てた

四月の雨 風に揺れ

雲雀は今 空を見上げ

浅い春の冷たさに身をゆだねて 羽を広げてゆく

ゆずれないもの ひとつだけ

鞄の中 仕舞い込んで

遠い空の切れ間へと 花咲く五月へと

傘もささずに

発売日:2019-04-10

歌手:Aimer

作詞:AlbatoLuce

作曲:aimerrhythm