風が吹いていた 雑踏だらけの街角に 淋しい心がよこたわる 俺は路地にもぐり込み 背中をかくして歩いた 明日なんかこなけりゃいい 叫んだ声が昨日に消えた 過ぎゆくだけのこの街で 俺は女と酒をのむ 風が吹いていた 心一面 海が満ち水平線に陽が沈む どこまで泳いでいったって水平線はつかめない 女はいつも悲しいもんで 男はいつも淋しいもんさ 秘密をわけた女の顔が 俺の心にぶらさがる 風が吹いていた 頭の中は冬の荒野 黒くカラスの群れがとぶ 時が俺にくれたのは 前に進む苦しみばかり 考えばかりが目の前はしり 体はいつものりおくれ 二人は風に追われてた だから北へ旅に出た 発売日:1994-02-21 歌手:大塚まさじ 作詞:大塚まさじ 作曲:大塚まさじ