八月にボクは生まれた 太陽とセミが祝福してくれたんだ てのひらをくすぐりながら ボクの名を何度も呼んでくれたお母さん 病院に仕事帰りに立ち寄って頭をなでてくれたお父さん 血は流れ時は流れてゆっくりとボクの体に愛をつくった 八月が何度も過ぎた 思い出をいくつも積んで大人になった 夢を追い恋もしながら生きてきた けれど世の中、甘くなかった 夢を捨て恋に破れて、ためいきを何度も部屋でついているボク ささやかな幸せさえも、みつからず笑顔が消えて涙が増える 八月が今年も来るよ 去年よりボクは成長したのだろうか ふるさとに帰れば友が背をたたく 親は笑顔で迎えてくれる 「がらくたじゃなくて宝」と親が言う 物置にあるボクの思い出 持ち上げた写真を指でなぞったら光がこぼれ足元照らす 八月は人生という愛の書で栞(しおり)をはさむ所のようだ 発売日:2018-11-06 歌手:Psalm 作詞:Kengo 作曲:小橋辰矢