夜しか泳げない-SION

扇風機はカタカタと 煙った空気をかきまわして

テレビは今じゃあまり見られない 砂の絵を描いてる頃

にわとりの代わりに ざわめきが朝を教えてくれ

ここで暮らすほとんどの人に 気にかけてもらえない空に

太陽が入ってくる

夜しか泳げない魚は 影を連れて歩かない

だけど 光だけが光じゃないことだけは 太陽より知っている

アルコールとニコチンでもたれた血を シンデレラでとばし

グラスの中にきれいさっぱり消えていく氷に 憧れたりする

いったい何をはっきりさせようとしたんだ 手のひらは言い

秒針にはりついたって 俺とは踊れないよ

時計は言う

夜しか泳げない魚は 影を連れて歩かない

だけど 光だけが光じゃないことだけは 太陽より知っている

消された街の真珠は 皺だらけの顔に戻り

いろんなホタルたちが 羽をたたみ地面へ降ってきた

今夜の儲けとツケを 破けたポケットにつっ込んで

あくびに肩を抱かれ、反対側のホームに立つ

夜しか泳げない魚は 影を連れて歩かない

だけど 光だけが光じゃないことだけは 太陽より知っている

発売日:2004-04-21

歌手:SION

作詞:SION

作曲:SION