青空-ALI PROJECT

ある日 この町に

やって来たんだ

不思議な楽器鳴らす

奇妙な帽子を被った少年

ぼくは 屋根裏の窓で

ずっと見てた

広場の崩れた噴水脇に

立つ彼を

聴いたことないような

楽しいミュージックが流れる

涸れた水の代わりみたいに

キラキラしてる

思い出すよ ハッピー

そんな気分さ

すぐに 人々が

寄って来たんだ

最初は子供たちが

はしゃぎながら

くるくる 踊ってる

ひとり またひとり

大人たちも

回る輪の中 加わる

腕を上げて

腰を振って

いつか聴いたような

ステキなメロディ 恋の唄

ひびだらけの道で

男も女も仕事放り出して

踊る

日が暮れようと

怒鳴ってばかりの

父さんだって

昔若く ぼくとおんなじ

しあわせの時っていつだろう

街灯点らない町の

空へ 少年が

歩きながら投げた帽子

黄色い月になる

酒を呑まずとも

男たちの顔はバラ色

肩組み 彼を

追ってく千鳥足

楽しいステキな

音は鳴る

女たちは髪を解き裾を捲り

夢心地で舞う

みんな少年のあとに

続いて行くよ

寂しい哀しい

音は鳴る

子供は立ち尽くす

だんだん怖くなる

遠ざかってく行列

誰もぼくも

だけど

付いて行けない

付いて行かない

そして町は

子供だけになりましたとさ!

発売日:2018-07-25

歌手:ALI PROJECT

作詞:片倉三起也

作曲:宝野アリカ