磁石-大江千里

どうしてなのと つぶやいても聞こえない

きみは何も言わないから 悲しくなる

火曜日の夜に ひとりで歩いた

冷たい風 コートの襟を吹きつけるよ

最終に乗って街を出ようか

タクシー捕まえて連れに行こうか

きみがいなけりゃ 何をしたって

結局意味ない

コンピューターチップのメロディー

捨てられてた袋から

ハッピーバースディー ハッピーバースディー

響くカードの叫び声

いつからだろう 浮かれすぎていたんだな

僕のココロ 消毒してるとも知らずに

抱き合うたび 泪なんか流すけど

本当の悲しみ 僕に絶対秘密にして

公衆電話から 3回鳴らす

ガチャンと切って また3回鳴らす

圏外になったり メッセージに変えたり

どうすればいいんだ

僕らの心の中

磁石がもしあるなら

関係ないさ 関係ないさ

ふたりこれしか愛せない

お互い信じあうものなんて

減りつつあるのかもしれないけれど

瞬間に放つ光で

距離を越えて行けるの

僕らの心の中

磁石がまだあるなら

急かさないで 急かさないで

じっと目を凝らす闇の奥

コンピューターチップのメロディー

消火栓のすみっこで

ハッピーバースディー ハッピーバースディー

それは繰り返す叫び声

発売日:2002-11-07

歌手:大江千里

作詞:大江千里

作曲:大江千里