シクラメンのかほり-中森明菜

真綿色したシクラメンほど清しいものはない

出逢いの時の君のようです

ためらいがちにかけた言葉に

驚いたようにふりむく君に

季節が頬をそめて過ぎてゆきました

うす紅色のシクラメンほどまぶしいものはない

恋する時の君のようです

木もれ陽あびた君を抱けば

淋しささえもおきざりにして

愛がいつのまにか歩き始めました

疲れを知らない子供のように

時が二人を追い越してゆく

呼び戻すことができるなら

僕は何を惜しむだろう

うす紫のシクラメンほど淋しいものはない

後ろ姿の君のようです

暮れ惑う街の別れ道には

シクラメンのかほりむなしくゆれて

季節が知らん顔して過ぎてゆきました

疲れを知らない子供のように

時が二人を追い越してゆく

呼び戻すことができるなら

僕は何を惜しむだろう

発売日:2009-07-29

歌手:中森明菜

作詞:小椋佳

作曲:小椋佳