アネモネ-DUSTCELL

伸びる鉄塔 這う環状線

窓ガラス叩き破って

無法状態 塵積もる街

路地裏 札束の群れ

あぁ喉を抜けて巡り巡る

錠を奪い去ってまた

君の夢を見続ける日々さ

排他 娯楽 論理 屑で青い僕はさ

未だにまだ痺れてるんだ

さぁ目を開いて哀を縫って

幽霊のように姿を変えながら

相思相愛 こんな盲信

積み重ねた罪と鳴るは心臓

笑止千万 愛は幻覚

昏い夜に呑み込まれ行こうぜ

今宵狂って祈っている

埋葬できぬ愛に

不完全で曖昧な回想に溺れてしまうんだ

春風も錆びた踏切も全部

君ごと全て忘れ尽くして

不条理な人生だって少しは笑いたいのさ

こんな救えもしないまま月は溶ける

レールを外れ去り 俯いて

奇を衒って 酔い纏って 歩いてきたんだ

生き吸って 生き吐いて

また吸って 命繋いだ

若輩的な執着心も

妄想的な感情たちも

焦燥的な不安も全て

そっとそっとここで

燃やしきってしまおう

灰の海に返そう

そうできたらどんなに幸せだろうか

変わってしまう僕は

同じままでいられないや

変わらないまま君は

あの場所でまだ眠ってる

あぁ善も悪もないこの市街

飛ひ交う異国の言語 注射の針

塔に靉靆 動くは傀儡

正気ではないままただ溺れていたい

底が抜けたバケツのような

決して満たされぬ無様な命でも

今宵狂って祈っている 埋葬できぬ愛に

不完全で複雑な感傷に浸ってしまうんだ

アネモネも赫いサイレンも全部

君ごと全て忘れ尽くして

さよならも告げないままで

止まった四月の午後

こんな救えもしないまま

月は滲む

発売日:2020-05-20

歌手:DUSTCELL

作詞:Misumi

作曲:Misumi