泣きたかったんだ-KOTOKO

わざと毛布一枚の中で くの字になって

明かり消したままで古い映画を見てた

今、彼の頬に涙落ちた

…切ないね

そっと抱きしめあう 肩撫であう

風景が止まる

あんなふうに分かり合えたら…もっと

さようならって笑う笑顔でさえ、思い出せない

時が経てば薄れるのかな?

今は、涙色のシーンだけ繰り返して独り

きっと、ただ、泣きたかったんだ

わざと強い言葉投げて 距離を計った

最低な夜もひとりきりでソファに埋もれた

あの物語のようにはうまく行かないね

誰かの手を取りたい 愛されたい

キリがなく巡る

出会う前に戻れるのなら

そっとセピア色の女性になれるように

魔法をかけたい

作り笑顔上手くなっても、ずっと

淋しさだけ心に突き刺さるストーリー

いつも、ただ、泣きたかったんだ

寒くても、傷口痛んでも、一人でも泣かなかった

そう、大好きだった時と別れが来ても、泣けなかった

あんなふうに笑えるのなら…

それは木漏れ陽色揺れる映画のシーン

いつか越えたい

朝が来れば戻れるのかな?

今は、TVの明かりだけに埋もれていたい

ずっと、ただ、泣きたかったんだ

わざと窓を大きく開けて TVを消した

大きな太陽がビル隙間 こっちを見て

発売日:2007-05-23

歌手:KOTOKO

作詞:KOTOKO

作曲:KOTOKO