マチルダ-MARiA

月のない夜 瞬く星たち

彷徨う魂を導いてくれ

遥か彼方に灯された光

流離う旅人を慰めてくれ

温かなスープと柔らかな毛布と

天国のように心地のよい褥

ささやかな眠りと束の間の癒しを

惜しみなく与えた女神のような人

もうどれくらい揺られて来たのだろう

振り返れば闇に消える轍

あとどれくらいで辿り着けるのだろう

目の前には果てしなく続く荒地

屋根裏の窓辺で真夜中のギターが

咽び泣くように奏でたあの調べ

何気ない仕草も飾らない笑顔も

尽く奪った悪魔のような街

温かなスープと柔らかな毛布と

天国のように心地のよい褥

ささやかな眠りと束の間の癒しを

惜しみなく与えた女神のような人

路地裏の廃墟の安宿の主人が

吐き捨てるように呟くあの言葉

あどけない体も汚れなき心も

携えたままで咲き誇る白い花

発売日:2021-05-26

歌手:MARiA

作詞:山崎将義

作曲:岡本定義