はじめての憂鬱-杏子

まどろみが身体を離さない

昼寝から立ち直れない夏

かすかな耳鳴りがあの頃の

童謡(動揺)の響きに重なった

買い物に出かけた母はいない

恥しい予感 誰にも言えず

西の低気圧は重く

天気予報は 今日もはずれた

落ちつかない 空と私

宿題さえも 手につかず

プロペラの壊れた扇風機

虫籠のキリギリス死んだ夏

夕立ち 来ないうちに窓を閉めよう

洗タク物 とりこむのさえだるい

その日 私 朝からずっと変で

憂鬱な気持ちで 下着を替えた

気がかりな登校日には

制服もキツクなるだろう

湧きおこる あの雨雲

きざしを降らせる 生ぬるい

西の低気圧は重く

天気予報は 今日もはずれた

落ちつかない 空と私

存在さえ 危うい

気がかりな登校日には

制服もキツクなるだろう

湧きおこる あの雨雲

きざしを降らせる

発売日:1993-07-01

歌手:杏子

作詞:杏子

作曲:馬場一嘉