赫色 -akairo--CIVILIAN

闇を飛んだ夜鷹が 人知れず星となり

照らされた大地で 人々は行き交う

この世界は幾多の 悲しみの上にある

絶望によって花が咲き それを綺麗と人は言う

花瓶の中の 萎れた向日葵

あなたの笑う顔も 枯れてしまうかな

気紛れに摘まれた 花弁が今

砂嵐に舞い上がる

あの日 奪われた全てを

取り戻せと 声が響く

孤独を受け入れた代償で

命の灯は 赤く燃える

それは焼け付くような赫色

幸せは仇となり 信じた奴から終わってく

この世界は彼等の 死体の上に築かれる

傷付くのは優しさの 証だと嘯いて

勲章だなんて宣う 本気で言ってんのかよそれ

陸の魚が 酸素に溺れて

鳥は水の中で 飛べずに息絶える

相応しい場所を知らないまま

僕らは皆立ち尽くす

あの日 傷付けた自分を

取り返せと 誰か叫ぶ

いつか全ての悲しみの

果てに立って 寂しく笑う

それは血の色に似た赫色

海の中で蠢いた細胞の欠片が育ち

手足が生え陸に登り猿の果てにヒトとなり

蟻を見る人の如く我等を見る神が生まれ

どうか我等を救い給え さもなくば雷を撃て

愛された人間しか 笑えないのなら

与える為にまず 奪うというなら

屍 容赦無く踏みつけてさ

さぁ無邪気に笑えや

あの日 奪われた全てを

取り戻せと 声が響く

孤独を受け入れた代償で

命の灯は 赤く燃える

それは焼け付くような赫色

発売日:2017-11-08

歌手:CIVILIAN

作詞:コヤマヒデカズ・純市・有田清幸

作曲:コヤマヒデカズ